お薬の受け取りは本人じゃなきゃダメ?
薬局の利用で注意すべきポイント
家庭の事情や本人の病気などを理由に代理人がお薬を取りに行かなくてはならないことがあると思います。そのようなとき、どうしたらよいのでしょうか。
1.処方箋を持参するのは代理人でもよいのか?
薬局では、処方箋を持参するのは本人じゃなくても大丈夫です。
ご本人が薬局に行くことがもちろん一番良いです。しかし、未就学児や足の不自由な方、感染症や体調がひどい方など様々な理由で代理の方が薬を受け取りに来た方がよい場合があるかと思います。
そのような場合には、代理の方が薬局に処方箋を持参し、お薬を受け取ることについては、問題ありません。
但し、代理の方が処方箋を持参する場合には、注意すべきポイントがいくつかあります。
2.代理人が薬局に処方箋を持ってくるときの注意点3つ!
2-1.処方箋の原本
こちらは必ず必要になります。もし、事前にFAXやスマホ(写メ)などで情報を送っている場合でも、お薬の受け渡しには原本がないとお薬を受け取れません。また、処方箋には、交付日を含めて4日以内という期限がありますので、早めにご持参ください。
2-2.保険証、受給者証
基本的には、保険薬局では、ご本人の保険証や、公費負担であれば、その受給者証等も掲示する必要があります。
ですが、実際は初診のときだけ必須で、いつも来ている薬局なら保険証なくても受け取れる場合がほとんどです。
しかし、本人の保険証が変更になったときや、確認したいことがある場合、掲示が求められるときにないと困ります。最悪受け取れない場合も発生してしまいます。なので基本的には必要なものですので、毎回、ご本人から保険証等を預かってから来局しましょう。
2-3.お薬手帳・管理手帳など
お薬手帳は、必須ではありません。しかし、ないと併用薬や、副作用・アレルギー情報などを把握することができません。薬剤師に質問されても「本人じゃないからわからない」となり確認できないままになってしまいます。できれば毎回、薬局に持参するようにしましょう。
また、血圧手帳や糖尿病手帳などで日常の数値を管理している場合には、その手帳も持参するようにしましょう。ご家族が相談したいときに普段から書き留めた手帳があれば対応がスムーズです。
3.薬局の利用の仕方
病院に付き添い、その後、時間がないために一度ご自宅に帰宅する、また、お子さんが風邪など症状がつらくて家で休養させたいなど、すぐに薬局に行かない場合もあるかと思います。
その場合は、事前に処方箋を薬局に渡して受付し、後で時間が出来た時にゆっくりお薬をとりにいくほかにも・・・
・事前にFAXで薬局に処方せんを送っておく
・処方せんネット受付サービスを利用する(スマホ等で処方せんを撮影して送る)
などの方法を活用することもできます。
事前に処方せんの内容を薬局に掲示することによって、お薬の準備が済んだ後で薬局にとりにいけるため、ほとんど待たずにお薬を受け取ることができます。
4.おわりに
今回は、代理の方が薬局でお薬を受け取る場合について説明しました。
薬局では、できれば本人がお越しになれれば最適ですが、代理人が薬局に処方箋を持参し、お薬を受け取ることについては、問題ありません。
但し、ご本人に代わって、状態を伝えることや服薬指導を受け、お薬のことを把握することが大切です。
困っていることや気になっていることなどあれば、薬局でまずは相談してみてください。