睡眠不足が身体に与える影響とは?睡眠と健康の関係性について

睡眠不足が身体に与える影響とは?睡眠と健康の関係性について
  • 睡眠

毎日仕事などに追われ、睡眠時間が短くなっている方はとても多いです。厚生労働省のデータでは、日本人の5人に1人は寝不足による睡眠障害を抱えているとされています。なかでも女性の睡眠時間は短く、睡眠時間とともに質にも問題があると考えられています。

 

この記事では、睡眠不足が身体に与える影響と質の良い睡眠の取り方にについてご紹介します。

 

1.睡眠に大切なのは量より質

1日に十分な睡眠を取るためには、睡眠時間の確保と睡眠の質の向上が大切です。人の身体は年齢によって平均睡眠時間が異なります。これは研究から明らかになっており、10代前半までの睡眠時間が8時間以上、25歳までが7時間、65歳は6時間といわれています。

 

この結果から、成人したあとは年齢を重ねるにつれて、平均睡眠時間が短くなっていることが分かります。眠りも浅くなりやすくなるので、いかに良質な睡眠が取れるかがポイントです。

 

良質な睡眠をとるためには、ノンレム睡眠の時間が重要となります。ノンレム睡眠とは、睡眠中の深い眠りのことを指します。浅い眠りのことをレム睡眠といい、これらを交互に繰り返して眠っています。

 

ノンレム睡眠とレム睡眠は眠っているうちに4回~5回繰り返します。この間にとれるノンレム睡眠は1回~2回とされており、3時間分取ることが理想です。良質な睡眠がとれていると、朝起きた際にしっかり眠れたという満足感と幸福感を得られます。

 

また、睡眠中は脳と身体を休めるだけではなく、成長ホルモンを促進することができます。成長ホルモンは、体内の細胞を修復する役割を持っています。ケガなどで傷ついた肌や、細胞を新しいものにするターンオーバーを促します。

 

特に女性にとってターンオーバーは、肌を美しくするために重要な役割を担っています。若返りホルモンとも呼ばれているので、睡眠は十分にとることをおすすめします。

 

2.睡眠不足による身体への影響

良質な睡眠を取れていないと、身体にさまざまな悪影響を及ぼします。うまく眠れていないと、身体に疲労が溜まりやすくなる以外にも、さまざまなトラブルが起こりやすくなります。ここでは、睡眠不足による身体への影響をご紹介します。

 

2-1.免疫力が低下する

睡眠を確保することで、身体が本来持ち合わせている免疫力を高めることができるといわれています。しかし、十分な睡眠時間が確保できていないことによって、細胞の修復や身体に備わった防御機能がうまく生産されません。

 

その結果、風邪を引きやすくなったり、感染症にかかったりするリスクを高めます。

 

2-2.認知機能が低下する

眠れていない状態が続いたとき、頭がぼーっとする経験がある方もいるのではないでしょうか。これは、認知機能に問題を与えている状態といわれています。目の前にある仕事や課題に対する集中力が低下し、新しいことを覚えづらくなっています。

 

認知機能が低下していると、仕事で致命的なミスを犯したり、注意力が不足して事故などのトラブルを引き起こしたりする原因にもなります。睡眠を取ることで頭の機能が回復し、物事において正確な判断を下すことができます。

 

2-3.慢性疾患にかかる可能性が高まる

睡眠中は成長ホルモンの促進以外に、身体の臓器に起こる損傷回復、体温などの調整を行います。十分に眠れていないと、体内で起こるトラブルが回復されず、心臓病や腎臓病といった慢性疾患を発症させるリスクが高まります。

 

慢性疾患は放っておくと、命に関わる病気に発展する可能性もあります。そうなる前に、十分な睡眠時間を確保しましょう。

 

3.質の良い睡眠の取り方

身体に大きなトラブルが起こる前に、質の良い睡眠を確保することが大切です。ここでは、夜眠る間に良質な睡眠を取る方法をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

 

3-1.起きる時間が一定になるように心がける

休日はお昼まで寝るという方も少なくありませんが、起きる時間はいつでも一定にすると質の良い睡眠を手に入れやすくなります。また、前日夜更かししたとしても、一度起きる時間はいつもと同じにすると良いでしょう。

 

睡眠時間が短くなったとしても、一定の時間にした方が熟睡度を高める効果が期待できます。

 

3-2.タバコは控える

タバコに含まれているニコチンは、眠りを妨げる効果があります。カフェインよりも頭を活発にする作用があるため、寝つきが悪くなったりノンレム睡眠を妨害したりする可能性が高まります。睡眠体勢に入る1時間前までには、タバコを控えて身体を休ませましょう。

 

3-3.朝食をとるようにする

朝起きてすぐに食事をすることで、体内時計をリセットさせるといわれています。朝に体内時計を調整しておくことで、およそ16時間後には身体が睡眠できる体勢をつくり始めます。また、朝食によって脳に必要なエネルギーを摂取できます。

 

朝に食事する習慣がない方でも、身体の負担になりにくいフルーツやヨーグルトなど、軽いものから慣れさせていくと良いでしょう。

 

4.まとめ

睡眠不足は、身体に悪影響を及ぼすリスクが高まります。睡眠時間は年齢とともに短くなる傾向にありますが、質を良くすることで十分な睡眠を確保できます。「調剤薬局キューピー・ファーマシーグループ」では、睡眠に関する疑問にお答えします。

 

薬に頼らない生活を送れるように、さまざまなサポートを行っています。まずは一度お気軽にご相談ください。