足は第二の心臓と呼ばれるほど、健康を維持するための重要な働きがあります。
そんな足のつぼを刺激することで、どのような効果があるのかを詳しく理解していないという方もいるでしょう。
今回の記事では足つぼで得られる効果や、自分で手軽にできる3つの足つぼマッサージについてわかりやすく解説します。
1.足つぼとは?
「足は全身を投影している」という考え方から、足を刺激して血液の流れをよくすることで体内の健康維持をサポートする療法をいいます。とくに足裏は体の中で一番下にあるため、老廃物が溜まりやすい位置です。
そうした老廃物をマッサージによってほぐし、血液循環をよくするのです。
また、足には神経が集まっている「経穴」といもいわれる「つぼ」も多数存在します。
これは東洋医学の基礎である「気」が巡っている経路の理論にもとづいたもので、体に不調があればその部位のつぼを押すと痛みやコリを感じます。
現在つぼはWHO(世界保健機関)にも認められており、全身に361個存在するとされています。
2.足つぼマッサージで得られる効果6つ
足つぼへの刺激は全身への効果が期待できます。
具体的にはどのような効果なのでしょうか。足つぼマッサージの主な効果として、以下の6つがあげられます。
- 疲労回復
- 肩こり、腰痛
- 眼精疲労
- 食欲不振
- 睡眠不足
- むくみ
それでは、ひとつずつみていきましょう。
2-1.疲労回復
足つぼマッサージでとくに実感しやすいのが、疲労回復効果です。
マッサージ後、脚が楽になったという人が多くみられますが、これはマッサージのときに老廃物を流すため血流がよくなっているからです。
血流が悪くなると自律神経のバランスが崩れやすくなります。早めのケアを心がけましょう。
2-2.肩こり、腰痛の改善
足裏にある首や腰などのつぼを刺激することで、体をリラックスさせられます。
もちろん肩こりや腰痛に対しては、実際に肩周辺を回すなどのマッサージの方が効果的です。
しかし、肩に直接マッサージすると痛い、もみほぐしが怖いという人なら足つぼによる緩やかな刺激で血流をよくする方がよいでしょう。
2-3.眼精疲労からの回復
足裏の人差し指と中指の付け根ぐらいの部分に目のつぼが存在します。
ここをジワっと刺激することで血流がよくなり、眼精疲労の解消作用があるとされています。
毎日のデスクワークやスマホの長時間利用など、目を酷使する方におすすめです。
2-4.食欲不振の改善
足には消化器官に関わるつぼもあります。
このつぼは、夏バテや胃腸の疲れなど弱った消化器機能の回復や食欲不振の改善に有効です。
ストレスに敏感な消化器機能が回復すれば、胃腸が正常に働くので食欲も整い、胃腸を整える予防策としてもおすすめです。
2-5.冷え性の改善
冷え性の改善にも足つぼの刺激は有効です。
冷えの大きな原因は、足先の血管が寒さで縮こまり、血液が末端まで届いていないことが原因です。
足つぼを刺激することで末端血管が拡張、血流がよくなるため、体が自然とだんだん温まっていくのです。
続けることで、冷えにくい足をゲットできるでしょう。
2-6.むくみの改善
むくみの改善にも効果的です。
むくみの正体は、血流が悪くなって溜まった水分が老廃物です。
足つぼマッサージでは、これらを流して、リンパの流れをスムーズにしてくれます。
自分で行う場合は、流しやすくするためにクリームやオイルの使用がおすすめです。
3.手軽にできる足つぼマッサージ3選
足つぼマッサージでは、親指や人差し指の第二関節を突き出しておこなう方法が、力が入りやすく簡単です。
ただ、それでもやりにくいという人は、棒などを使って行うとよいでしょう。
ここからは、自分で手軽にできる足つぼマッサージを3つ紹介します。
- 睡眠の改善
- むくみの改善
- 肩こり・腰痛の改善
ぜひ自分でもトライしてみましょう。
3-1.睡眠の改善
つぼは、親指の真ん中あたりや、かかとの中央の少しくぼんだあたりにあります。
ここを揉む、または親指で押してくるくると回して刺激することで安眠効果が期待できます。
不眠に直接効くというよりも、脳をリラックスさせ自律神経を整えることで、結果的に睡眠の質の改善につながると考えましょう。
睡眠の質が悪い人は親指の腹の部分がガチガチに硬くなっています。
最近眠れていないという人は、さっそく自分の指を確認してみましょう。
3-2.むくみの改善
つぼは、足の甲から足首にかけてつながる骨と骨の間にあります。
手で拳を作ってつぼの部分にあて、つま先側から足首に向かって押し流しましょう。
また、ほかにも外側のくるぶしとアキレス腱の間にあるくぼみにもつぼがあります。
この箇所を押して血行をよくすることも、足の筋疲労の回復やむくみ改善につながります。
美脚効果もあるツボなので、とくに女性におすすめのツボです。
3-3.肩こりの改善
つぼは、足の指の付け根から土踏まずにかけての部分に集中しています。
手で拳を作って、押し流すように刺激しましょう。
とくに「肩」は小指の下、「首」は親指の付け根、「僧帽筋」はその間にあります。
このあたりに触れてみて、こりこりした部分があれば重点的にもみほぐしてみましょう。
4.まとめ
今回は、足つぼで得られる効果についてお伝えしました。
足つぼマッサージは体のコンディションを整えるのにとても効果が期待できます。
足にあるつぼを刺激するだけなので、寝る前やお風呂上りなど、手軽に自分のペースで行えます。
もし記載の改善方法でも症状が軽減されない場合、「調剤薬局キューピー・ファーマシーグループ」までご相談ください。効果的な漢方の処方などを行います。