大人が運動して怪我をすると大変なことに!効果的な予防法とは

大人が運動して怪我をすると大変なことに!効果的な予防法とは
  • 美容と健康

大人になると子どもの頃のように体が動かなくなります。その状態で急に激しい運動をすると、治りにくい怪我をしてしまうという可能性もあるでしょう。

 

そこで、今回は「大人の運動時の怪我」についてみていきます。効果的な怪我の予防法もあわせてご紹介します。

 

1.大人は子どもよりも運動で怪我をしやすい

スポーツには怪我がつきものですが、子どもよりも大人の方が怪我をしやすくなります。なぜ大人になると怪我をしやすくなるのでしょうか。ここでは、その理由をみていきます。

 

1-1.身体全体が硬くなっている

大人が子どもよりも怪我をしやすい理由のひとつは、身体全体が硬くなってしまっていることが挙げられます。

身体の部位で加齢により硬くなりやすいのが、足首です。足首が硬くなり柔軟性が無くなると、走っている時につまずきやすくなり、転倒してしまうことがあります。さらに硬さが増すと、歩いているだけでつまずいてしまうことも起こります。

 

なぜ足首が加齢により硬くなってしまうのでしょうか。それには身体の各組織に含まれるコラーゲン繊維の劣化が関係しています。コラーゲン繊維というのは、もともとはゴムのように柔軟性のある物質です。それが歳をとると共に柔軟性を失い、硬くなってしまうのです。そのため、身体全体が硬くなってしまいます。なかでも足首は歩行をはじめとした日常生活で大きく動きやすい部位のため、筋肉の劣化が著しくあらわれます。

 

1-2.運動機能の低下

大人になると子どもに比べて運動機能が低下します。先ほど挙げた身体が硬くなることも、運動機能低下の一部に含まれます。

運動機能の低下は大きく分けると4つのジャンルに分かれます。その4つとは「形態学的変化」「運動学的変化」「循環器変化」「神経感覚機能の変化」です。

 

「形態学的変化」というのは背丈の伸びや、猫背などの姿勢の変化のことをいいます。「運動学的変化」とは加齢による筋肉の収縮と筋肉量の減少から発生する柔軟性やバランス感覚、俊敏さなどが低下することです。「循環器変化」は肺活量や脈拍数といった呼吸器系機能の低下が挙げられます。「神経感覚機能の変化」は感覚が衰えることをいいます。

 

以上のような運動機能の低下により、子どもに比べて大人は怪我をしやすくなるのです。

 

1-3.若い頃の自分との「ギャップ」に気付かない

大人が怪我をしやすい理由の最後が、若いときと同じように動けると勘違いをしてしまっているということがあります。

大人になると若い頃に比べて運動をする機会が少なくなります。意識的に運動習慣を取り入れてない人が、たまの運動会で昔と同じようなイメージで運動をしてしまうと、身体がついてこず転倒したりして怪我をしやすくなるのです。

 

2.大人の怪我は治りにくく再発しやすい

以上のように大人は、子どもに比べて怪我をしやすくなるといえます。さらに困ったことに、大人になると怪我が治りにくくなったり、同じような怪我をしやすくなってしまったりするのです。なぜそのようなことが起こるのかをみていきます。

 

2-1.大人の怪我が治りにくい理由

大人の怪我が治りにくい理由は、加齢です。人間の身体というのは常にターンオーバー(新陳代謝)をしています。ターンオーバーにはサイクルがあり、20代で約28日、10代だともっと少ない日数でサイクルが回ります。

 

歳をとると、そのサイクルが長くなり、30代から40代でおよそ45日、それ以上の年齢だと約56日かかってしまいます。歳をとりターンオーバーのサイクルが短くなると、怪我の治りも遅くなってしまうのです。

 

2-2.大人の怪我が再発しやすい理由

大人は一度怪我をすると、その怪我は再発しやすくなります。その理由は先ほどの怪我の治りにくさと関連しています。

大人は子どもと比べて筋肉に疲労が溜まりやすくなり、さらにターンオーバーが遅いため回復力も悪くなります。この回復力の衰えにより怪我が完全に治らなくなってしまうと、同じ部位を怪我しやすくなるのです。

 

3.大人が運動で怪我をしにくくなる方法

それでは、大人が運動で怪我をしない身体になるにはどうしたらよいのでしょうか。ここからは、大人の怪我の予防法についてみていきます。

 

3-1.日頃の運動習慣をつける

大人が運動で怪我をしないために大切なのは、日ごろの運動習慣をつけることです。常日ごろから運動をしておけば、急に激しい運動が必要になる場面でも身体がその動きに適応します。運動習慣をつけておくことで、筋肉がほぐれ身体も硬くなりにくいので、怪我を予防することができるのです。

 

また、自分がどれくらい動けるのかを把握してイメージとのギャップを生み出さないためにも、日ごろの運動は効果的です。

 

3-2.準備運動をしっかりと行う

運動習慣がなかなかつけられない場合には、準備運動を入念に行うことで怪我を予防することができます。

準備運動をする場合は、怪我をしやすい関節部分を念入りにストレッチしましょう。屈伸や前屈、アキレス腱を伸ばすことも効果的です。

 

3-3.筋肉量を増やす

筋肉量を増やし運動に適した身体づくりを行うことも、怪我の予防になります。

筋肉量を増やすには、食事内容に気を遣うことが大切です。肉や魚や大豆製品といった良質なタンパク質を摂取することで、筋肉量を増やすことが出来ます。また、ビタミンB6や亜鉛、炭水化物も適度に摂取すると、タンパク質が効率よく筋肉へと変化するので、一緒に摂取するようにしましょう。

 

4.まとめ

大人が子どもよりも怪我をしやすい原因と、怪我をしないための予防法についてみていきました。

怪我をしないためには、運動習慣をつけることが大切です。それができないならば、運動前の準備運動をしっかり行い、筋肉量を増やすような食事を心掛けるようにしましょう。

 

埼玉県春日部市にあります「調剤薬局キューピー・ファーマシーグループ」では、大人の方の怪我予防に関するご相談もお受けしております。豊富な知識を活かし、その人に合った適切なアドバイスをさせていただきますので、ぜひご相談ください。