薬の保存期限について

薬の保存期限について

薬の保存期限について

使用期限ってそもそもなに?

食べ物には賞味期限や消費期限があり、おいしく食べられる期限や食べきらないといけない期限があります。薬にも食べ物と同様に、薬の効果や安全性を保証する使用期限があります。

薬は、未開封の状態でその薬に適した環境で保存されていた場合、製造してから35年程度は、効き目が変わらずに使えます。これは製薬企業が品質の試験を行い確認しています。

薬局やドラッグストアなどで購入できる一般用医薬品は、外箱に使用期限が記載されています。
この期限は、未開封の場合です。一度開封された薬は、温度や湿度、光の影響を少なからず受け変質して効き目が落ちてしまうことがありますので、開封後は早めに使いましょう。

処方された薬の期限

病院で処方された薬は、医師が患者さんを診察し、その時の症状などに合わせて処方したものです。

そのため、特例を除いて、医師の処方した期間で飲み切るのが原則となります。
飲み忘れなどがあって手元に残ったからといって、しばらくたって同じような症状に対しその薬を使ったり、他の人にすすめたりしてはいけません。

また流通の少ないお薬や、普段処方されないお薬などは、薬局に長く保管されることがあり、3年よりも極端に短い使用期限になっていることもあります。

常備薬として処方してもらうお薬や、症状がでた時だけ飲む頓服薬などは基本的に長期保存が前提となる為、あらかじめ残りの使用期限がどれくらいあるのか薬局で確認しましょう。

内服

一般的に開封後の使用期限は、粉薬で36ヵ月程度、カプセルや錠剤は半年~1年以内といわれています。
シロップ剤など水薬は、細菌などが繁殖しないようにするため、処方日数+1週間程度が期限となります。

外用剤

外用剤の多くは、瓶やチューブなどに使用期限が記載されています。この使用期限も、未開封の場合を示しています。開封後は早めに使うことを心がけて下さい。

変色していたり、異臭がしていたり、変質(軟膏が水っぽくなっている等)が見られたら、使用を避けるようにしましょう。

目薬
点眼する時は、点眼容器の先端に触れないよう注意しましょう。触れた場合、点眼容器内に細菌やゴミが入り汚染されます。そのまま使用すると目の炎症や新たな病気を誘発する可能性があるので、使用しないようにしましょう。医療用目薬は、一部の目薬を除き、開封後1ヵ月で使い切るように調整されています。

1ヵ月で使い切るか、それ以上経過した点眼は処分して、新しい点眼薬をもらいましょう。

塗り薬
他の剤形の薬と比べ長期間使用が可能です。塗る時にチューブの先端を直接患部につけて絞り出したりすると、細菌がチューブの先端に残り、汚染されて使用できなくなることがあります。清潔な綿棒を使って塗布するか、よく手を洗ってから患部に塗ると衛生的で長期的に使用できるようになります。

注射剤(インスリン等)
目薬と同様に開封後1ヵ月で使い切るよう調整されているものが多いので目安は1ヵ月です。

冷蔵庫保存の薬も多いので、温度が高くならないように保管には注意が必要です。


お薬は病気の治療や予防のために使用するものですから、

 期待する効果が保証されたものを期間内に使いましょう!