一般的に漢方薬と聴くと苦い・古いというイメージです。実際に漢方の歴史は古いですが、その効果種類は沢山のものがあり、現在人の生活スタイルにも合っている薬も多くあります。それらの種類・効果を理解し活用する事で健やかな生活を送る事ができます。
1.漢方について
言葉自体は良く聞くと思います。しかし実際には違って使われていることもあります
1-1.漢方とは
それは生薬と呼ばれる薬と同じ効果をもつ天然物から作りだした薬があります。その生薬を組み合わせた物を「漢方」と言います
1-2.漢方の理念
漢方での考え方は人間であっても、自然の一部分という事です。その為病気自体を見るのではなく病人を見ます。それは全体を観察するためです。その結果生活習慣なども見抜きバランスよく解決していくのです。
1-3.漢方と漢方薬の違い
漢方薬は、漢方の考えを使って作りだした薬などの医薬品を示したものです。漢方の中には食事療法や、鍼での治療も含まれています。
1-4.西洋薬との違い
西洋薬は、漢方薬とは考え方から異なってきます。西洋薬は病気一つ一つに対して一番効果があるものです。そして自覚していない・目に見えないものも検査によって導き出すことができます。そして作成方法は化学的に合成されたもので作っています。
2.漢方の活用方法
漢方には、毎日を綺麗に・健やかに生活する為に生み出された治療方法や薬が多く存在しています。それはストレス・天候・何となくの違和感などを見抜いて対応して治療していくものです。
ですので、薬を自ら選ぶときでもまず分析をしましょう。どこかの異常だとしても他の調子が悪いときもあります。その全ての状態で使える薬を選ぶことが大切です。
3.漢方薬の種類
漢方薬では体の全範囲に用いる事が出来るので種類も多いです。また同じ薬が様々な所に効くものもあります。
3-1.首から上で効果がある薬
漢方薬の中で一番知名度のある葛根湯は、風邪の中でも引き始めの時が効果的でしょう。しかし漢方薬は飲みにくいと考える人も多いでしょう。葛根湯の場合は液体タイプもあるので、自分にあった種類を選択してください。また葛根湯には鼻づまりに特化した葛根湯加川芎辛夷もありますので、活用してください。風邪でも喉の場合は桔梗湯などもあります。
更には二日酔いの時には五苓散・黄連解毒湯などもいいでしょう。二日酔いでの症状の頭痛・吐き気にも効きますので、辛い時は是非お勧めです。
そしてストレスで寝られない、不安などの神経系の病気になってしまったが病院に行くのは嫌だという方には桂枝加竜骨牡蠣湯・柴胡加竜骨牡蛎湯などがございます。これらは不眠やイラつきに効果があるので、病院の前に試してみるのはいかがでしょうか。この桂枝加竜骨牡蠣湯には「目の疲れ」にも効きますので、仕事や勉学でパソコンを使う人などには一石二鳥ではないでしょうか。
3-2.肩から骨盤までで効果がある薬
胃の悩みに効く薬は沢山あります。例えば安中散を用いた場合は胃の悩みの痛み・胃もたれ・食欲不振すべてに効いてきます。一方で胃腸をきっかけとした熱などの場合には柴胡桂枝湯・小柴胡湯がお勧めです。
高血圧には黄連解毒湯・桂枝加竜骨牡蠣湯などがあります。黄連解毒湯では血液循環に関する多くの症状を和らげてくれます。
女性の方で悩むのが毎月訪れる生理です。産婦人科医院に行くほどではないと感じるが生理の調子に少し違和感を覚えた時、痛い場合には桂枝茯苓丸・中将湯があります。これらは更年期障害や、ホルモンの変動などの女性古来の症状全般に効果があります。
3-3.足に効く薬
足がけいれんする事はないでしょうか。それは筋肉痛などもありますが、原因不明のもあります。基本的には湿布を貼って対応するでしょうが、中から治療する事の出来る芍薬甘草湯もあります。これは痛み・痺れだけでなく足をつってしまった時にも効果があります。
3-4.全身に効く薬
全身といえども様々なものがあります。例えば疲れやだるさに効く小建中湯・小柴胡湯など。更年期には温清飲・加味逍遥散。更には肥満に効く大柴胡湯・防己黄耆湯などもあります。もちろん漢方だけで全て治るとは言い切れません。しかし自分の悩みなどを少し良くする事は可能です。そして正しいものを飲むことで、自分が何故太っているのかも分かることもあります。
3-5.肌に効く薬
ニキビや肌荒れに効くものは、温清飲・十味敗毒湯・消風散・清上防風湯・桂枝茯苓丸・当帰芍薬散などがあります。しかしにニキビでも赤いニキビやどうかによっては変わるので良く薬の効果を読みましょう。
4.まとめ
漢方薬を用いると考えた時に、葛根湯などは思いつくかもしれません。しかしそれ以外の薬も沢山存在し、一般的な薬局でも様々な物を売る様になってきています。その効果は自分が一番求めていたものよりも多くのものを解決してくれるでしょう。
種類が多くて悩んでしまう場合は薬局・薬剤師に相談してみるのも一手です。「調剤薬局キューピー・ファーマシーグループ」では、一人ひとりに合った漢方を考えますので、ぜひご相談ください。