体の痛みは漢方薬がおすすめ、症状別おすすめの痛み止めを紹介

体の痛みは漢方薬がおすすめ、症状別おすすめの痛み止めを紹介
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体の不調や精神的な不調によって体に痛みを感じることがあります。そのようなときに、痛みを和らげるために痛み止めの薬を服用する人も多いようです。痛み止めには西洋薬のほかに漢方薬もありますが、漢方薬にはどのような効果を期待できるのでしょうか。

 

今回は、漢方薬が痛み止めに有効であるといえる理由やおすすめの痛み止めを紹介します。漢方薬に興味のある方や痛み止めの薬をお探しの方は参考にしてください。

 

1.漢方薬が痛み止めに有効といえる理由

頭痛や関節痛など体の一部が痛むことはよくあります。そのような場合、西洋医学では鎮痛剤を使用します。鎮痛剤は一時的な痛み止めには有効です。しかし、痛みの根本的な原因の解決はできません。

 

東洋医学の治療方法は、整えるという考えかたです。体の一部に痛みがあるときに、痛みをおさえるだけではなく、体のバランスを整えて痛みを和らげます。漢方薬は、体のバランスを整えるのに大きな効果を期待できます。そのため、漢方薬は痛み止めに有効といえるのです。

 

2.痛み止めにおすすめの漢方薬とは?

痛み止めに有効な漢方薬を服用するときは、症状に合わせたものを選ぶとよいでしょう。ここでは、症状別でおすすめの漢方薬について紹介します。

 

2-1.頭痛

日本人の多くは頭痛持ちで、慢性的な頭痛に悩んでいる人もいます。漢方医学では、何らかの原因によって気や血が頭に行かなくなることで頭痛が起きると考えています。痛みを和らげるためには、気を補って胃腸を温めて滞った気の動きを高めることが大切です。

 

頭痛に対して大きな効果を期待できる漢方薬は呉茱萸湯(ごしゅゆとう)です。痛みをとるのに加えて、痛みの原因となる部分にアプローチをかけていきます。

 

2-2.間接痛や神経痛

関節痛や神経痛は年配の方に多い症状です。原因はさまざまですが、湿気によって痛みがひどくなる人もいます。雨の日が続くことによって重い痛みを抱える人もいるようです。

 

関節痛や神経痛に対して大きな効果を期待できる漢方薬は疎経活血湯(そけいかっけつとう)です。漢方治療では、関節痛のおもな原因は気や血のつまりと考えています。そのため、水分や血液の流れを高める漢方薬を服用することで痛みを和らげる効果を期待できるでしょう。

 

2-3.生理痛

生理痛とは月経前から月経中に起こる痛みのことです。おもに下腹部や腰、尾てい骨に痛みを感じます。人によって生活に支障をきたすほどの痛みを感じる人もいるので、十分な注意が必要です。

 

漢方治療では、生理痛の原因は血の巡りが滞っている状態と考えています。血液の流れが弱まることで、経血の中に小さなかたまりがあったり、腰から下にかけての部分に痛みを感じたりするのです。

 

生理痛には桃核承気湯(とうかくじょうきとう)がおすすめです。月経による痛みに加えて、月経不順や月経困難症、月経後の精神不安の改善を期待できます。

 

2-4.痛風

痛風のおもな原因は食品に含まれるプリン体の摂りすぎです。新陳代謝がうまくいかなくなり、血液の中の尿酸が高くなります。その結果、足首やひざ、手の指などに鋭い痛みを感じるのです。

 

西洋薬を使用して一時的に痛みをおさえることができますが、根本からの改善を図るには漢方薬がおすすめです。痛風による痛みには、大柴胡湯(だいさいことう)や越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)がよいでしょう。漢方薬に加えて、食事の改善をすることで高い効果を期待できます。

 

3.妊婦の方が漢方薬を使用しても大丈夫?

妊婦の方の中には、妊娠中による体の痛みや不調を改善するために漢方薬を使用する人もいます。漢方薬は西洋薬よりも安全というイメージがあるのが原因です。

 

漢方医療では、流産などのリスクのある漢方薬については服用しないように記載しています。そのほかの漢方薬についても、十分な注意が必要です。漢方薬の服用したいときには、あらかじめ薬剤師に相談することをおすすめします。

 

4.痛み止めの漢方薬の併用

慢性的な体の痛みを抱えている人の中には、いくつかの漢方薬を併用したいと考える人もいます。漢方薬は生薬を2種類以上組み合わせたものです。そのため、漢方薬を併用するときには、それぞれの漢方薬にどの生薬を含んでいるかをチェックしておきましょう。成分がわからないときには、薬剤師に相談するのも大切です。

 

西洋薬との併用についても、組み合わせによっては効果が弱まったり、副作用が生じたりするものもあります。そのため、併用をする前に、あらかじめ薬剤師に相談することをおすすめします。

 

5.まとめ

漢方薬の中には、痛み止めに有効なものもあります。痛みのある場所や症状に合わせて漢方薬を選択することをおすすめします。漢方薬を併用するときには、あらかじめ薬剤師に相談しましょう。また、妊婦の方についても、薬剤師に確認しておくほうがよいでしょう。

 

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