漢方の力を子どもの病気治療に役立てる方法

漢方の力を子どもの病気治療に役立てる方法
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お子さんが風邪などの病気にかかってしまった場合、一般的には病院へ行き医師の診察を受けた上で処方薬によって治療をすることになるかと思います。しかし、あまり知られていないかもしれませんが、漢方という選択肢もあるのです。

 

そこで今回は、漢方による子どもの病気治療について、最適な摂取量や副作用などご紹介いたします。

 

1.漢方は子どもにも効果的

そもそも漢方薬とは医師の処方による薬とは異なるものとされています。医師によって処方される薬は『西洋薬』と呼ばれており、診察や検査によって特定できた病気に対して効果があるものが出されることになるのです。一方漢方薬は病気に対してではなく、症状に対して出されるという特徴があります。そのため、病名がつかないような症状の場合、西洋薬ではどうすることもできないところを漢方薬であれば効果が期待できるものを処方することが可能というわけです。

 

そして気になる子どもへの効果ですが、病歴が短いことから効果的とされています。また、症状に対してのアプローチの違いも理由として挙げられるのではないでしょうか。西洋医学の場合には、病気による症状を改善したり鎮めたりするために処方することになりますが、漢方薬によるアプローチではその症状が今後発症しにくくなるように体質改善を促すという側面もあるのです。また、漢方薬の種類は非常に豊富で組み合わせも数え切れないほど存在していますので、一つのパターンに限らず様々なパターンで症状に対して効果が見られるまで試すことも出来ます。

 

お子さんの中には症状を訴えているにも関わらず、どこも問題ないという診察結果が出たことで苦しんでしまうケースも少なくありません。もちろん診察や検査の結果による正しい判断であれば問題はありませんが、かといって症状は残っています。そんなときに漢方薬であれば症状がはっきりしている場合は処方が可能なのです。小さなお子さんほど様子見になってしまいがちなので、漢方薬が効果的であると言っても過言ではないでしょう。

 

2.ココアを使って飲みやすくできる

漢方薬というと、そのイメージとしては「苦い」「まずい」「独特の匂いがする」というものではないでしょうか。確かにそういった側面もありますので、小さなお子さんほど飲むことに抵抗があるかもしれません。しかし、実際に症状で困っている場合にはそんな事を言ってはいれません。とはいえ我慢して飲むというのも大変ですし、どうしてもできないという子もいるでしょう。そこで助けになるのが「ココア」です。

 

その他にもジュースなどに混ぜるという方法もありますので、何もココアに限った話ではないものの、ココアの場合には本来のほんのりとした苦味によって漢方の苦味などが中和されやすいという特徴があるのです。甘い飲み物に混ぜてしまうと苦味は強調されてしまいますが、ココアのように甘さと苦味が絶妙なバランスで同居している飲み物であればうまくカモフラージュされるというわけです。

 

お子さんにも好き嫌いがあるかと思いますが、ココアであれば比較的抵抗なく飲めるという子が多いでしょうから、そういった意味でも適していると言えるでしょう。また、温かいココアによって胃や腸が冷えないというのもメリットです。漢方薬1グラムに対してココアは50mlが適量とされていますので、漢方の風味などを隠しつつ飲みきれるほどの量を見極めましょう。

 

3.子どもが服用する場合の適量とは

成人の方への処方とお子さんへの処方では、当然のことながらその量は異なります。成人の場合の商法料をベースとした上で、お子さんの体重によって決めることが多い傾向にあるのです。例えば成人の方への処方では1回1包を1日に3回という量だった場合、お子さんの体重が仮に10キロであれば1包を1日に2回に分けての量となります。さらに体重が20キロの場合には1回1包を1日に2回という量になりますし、30キロ以上となると成人と同じく1回1包を1日に3回という量となるのです。

 

また、それとは別に体重1キロに対して約0.3グラムの量を1日に2回という量で処方されることもあるのです。その場合、体重が25キロであれば約7.5グラム処方され、1回に約3.7グラムの量を飲むという計算になります。

 

4.副作用はあるの?

お子さんに飲ませることになった場合、気になるのは副作用ではないでしょうか。症状に対して効果的と言っても、その分副作用が強いとなると不安を感じてしまい、気軽に飲ませることをためらってしまったとしても無理ありません。正直なところ、漢方薬にも副作用は存在します。

 

ただし、ゼロではないという意味ですので、西洋薬に比べるとその頻度は非常に少ないと言うのが特徴でもあります。また、小さなお子さんはそもそも副作用が出にくいとされていますので、副作用を心配されているのであれば漢方薬は西洋薬よりもかえって安心できると言えるのではないでしょうか。

 

また、副作用というのは薬が持つものの他にも、誤った使い方をした場合にも発生するものです。市販の漢方薬を使用する際などに、症状に対して適切ではないものを飲んでしまうことで、副作用として異変が現れてしまう恐れがあります。そのため、漢方薬を使用する場合には、医師によってしっかりと症状を確認した上で効果的と思われる処方をしてもらうことが最も安全と言えます。あるいは、自己判断にしてもしっかりと用法用量を確認した上で服用するということが大切です。

 

5.まとめ

漢方薬は具体的な病気などの診断がされないケースであっても処方してもらうことができますので、診察の結果どこにも異常が見られないがお子さんが症状を訴えているという場合には最適な手段と言えるでしょう。

 

「調剤薬局キューピー・ファーマシーグループ」では貴方の症状に合わせて漢方薬の処方を行っておりますので、症状でお困りでしたら是非お越しください。