高齢者の怪我予防をするために必要なこととは?

高齢者の怪我予防をするために必要なこととは?
  • 美容と健康

高齢者の怪我を未然に予防するためには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。高齢者は、子ども、成人に比べて怪我をするとその後の生活に大きく支障をきたしてしまう可能性もあります。

 

本記事では高齢者の怪我を未然に防ぐために必要なことや、高齢者の怪我について知っておくべき知識を紹介します。

 

1.多い怪我

最も多い怪我は、転倒です。消防庁の調査によると、平成30年の1年間で5万8千人の高齢者が”転倒”が理由で運ばれました。

https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/topics/stop/stop-old02.html

 

転倒で搬送された高齢者の中で、転倒場所として多いのは自宅です。6割の高齢者が自宅内で何らかの理由で転倒し運ばれました。この数字はあくまで緊急搬送されたケースなので、軽い怪我を含めれば、これ以上の高齢者が転倒している可能性があります。

 

そのほかにも、運動中や散歩中の転倒や怪我もありますが、生活をしている家の中での転倒はいつ発生してもおかしいことではなく、注意が必要です。

 

2.高齢者の転倒事故の原因

転倒した原因は一体どのようなものがあるのでしょうか。高齢者の転倒原因を調べると大きく分けて2つの理由があります。

 

2-1.生活環境

生活環境が転倒につながっているケースもあります。例えば、すべりやすいフローリング、高いベッドから起き上がった際に転倒する、部屋の段差につまずく、風呂場ですべらせて頭を強く打つといった日常生活では全く問題ないと思っていた場所で転倒することがあります。

 

今まで不自由なく暮らした家でも、高齢化することで体の自由がきかなくなり、結果として転倒事故につながるというケースがあります。高齢者自身が大丈夫と思っていても、ある日突然転倒してしまうことも考えられるので、高齢者だけで暮らしている家庭は注意をしなければなりません。

 

2-2.身体の問題

家以外でとつぜん転倒してしまうケースの中には、体が思うように動かず転倒してしまうこともあります。転倒する要因の中には身体機能の低下も考えられますが、薬の副作用により体が思うように動かすことができず、転倒してしまうケースもあります。

 

常備薬以外の薬を服用する場合は、副作用で体が思うように動かないこともあります。初めて服用する薬を飲んだ後は、体の異常がないかをチェックするように心がけてください。

 

3.転倒事故の危険性

子どもや大人であれば、転倒して重傷でも骨折程度にとどまりある程度時間が経過すれば回復するので特に心配する必要はありません。しかし、高齢者の場合、転倒したことでその後の生活に重大な影響を及ぼす可能性があります。

 

3-1.寝たきり状態になる

最も恐れなくてはならないことが、寝たきり状態です。軽い転倒だけでも骨折するリスクがあり治りにくいと言われています。最悪の場合は転倒が原因でリハビリがうまくいかず車椅子生活に。その後寝たきりになってしまうことも考えられます。

 

軽い転倒がきっかけで、認知症の進行が早まってしまうこともあります。寝たきり状態になれば、自由に体を動かすことができず、介護が必要になるので家族にも迷惑をかけてしまうことになります。

 

3-2.命に関わる怪我につながる

高齢者の体は弱く、簡単に骨折するだけでなく転倒によって致命傷を受けてしまうこともあります。特に浴室で転倒すると死亡するリスクがあるので、気をつける必要があります。

 

転倒は、普通の人間以上に危険性があり気をつけなければならない問題であることを周囲の人間が理解するようにしましょう。

 

4.怪我を防ぐためには

高齢者の怪我を防ぐためには、生活環境の改善と転倒しないための体づくりが必要になります。具体的にどのような対策が必要になるのか紹介していきましょう。

 

4-1.バリアフリー化

高齢者の自宅でバリアフリー対策をしていないのであれば、バリアフリー対策をおこなうようにしましょう。バリアフリー化するために大掛かりなリフォームをする必要はありません。手すりや、滑り止め防止を取り付けるだけでも十分なバリアフリー化になります。

 

階段には、手すりだけでなく滑り止めを階段に設置しておくと踏み外しがありません。夜に階段を降りることを想定し、センサーライトを取り付ける方法も良いでしょう。

 

家の中で転倒する恐れのある場所には必ず手すりを設置するようにしましょう。どれも100均ショップや、ホームセンターで入手できるアイテムで作ることが可能です。

 

4-2.トレーニング

高齢者は筋力とバランス感覚が低下しているため、維持するための体幹トレーニングが必要になります。まだ歩けるようであれば、定期的に体操教室に通い筋力と体幹を鍛えるようにしましょう。体幹がある程度鍛えられていれば、外での転倒を防ぐことができるだけでなく、健康な体を維持することができます。

 

5.まとめ

高齢者の健康を保つためには、日頃からの体調管理が必要です。「調剤薬局キューピー・ファーマシーグループ」では、お客様の健康をサポートするためのお薬を処方しています。薬に頼らない生活を実現するためのアドバイスもおこなっています。体に不安を抱えている方は当社にご相談ください。みなさまのご来店を心よりお待ちしております。