症状別うつに効果的なおすすめ漢方4選!メリットや基礎知識まとめ

症状別うつに効果的なおすすめ漢方4選!メリットや基礎知識まとめ
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近年、精神医療に漢方を用いることが注目されています。実際に医療業界でも、西洋医療ではカバーできない部分も漢方で長期的に改善できると言われており多くの期待を寄せています。

 

そこで今回は、漢方とうつの関係について詳しくご紹介していきます。症状別におすすめの漢方も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

1.漢方とは

漢方とは自然の恵みを存分に生かして作られた製剤のことを言い、その効果や用途はさまざまです。現在、その効能は世界的に注目されており、西洋医学と融合して実際の医療現場にも多く用いられています。

この項目では、漢方の基礎知識はもちろん、歴史まで簡単に説明します。

 

1-1.歴史

6世紀に中国から医学が伝わってから、さまざまな知識や持ち込まれた書物によって漢方は、日本の伝統的な薬として生活に根付いていきました。

 

日本の国土や環境を生かして作られた植物を複数組み合わせて発展してきた漢方は、日本独自の文化であり、これからも受け継がれるべき医療のひとつです。

 

1-2.漢方と他の薬の違い

原則、漢方薬は2種類以上の生薬を組み合わせて作られており、人間本来の体の働きを取り戻す作用があります。

 

それに対し西洋薬は1種類の薬からなり、人間の体の悪くなった部分が本来すべき働きを代わりに行う力を持っています。そのため、薬の作用が切れてしまったら病気が元に戻ってしまう場合もあるのです。

 

どちらを優先的に使用するかは個人それぞれの症状にもよりますが、現在の医療業界では、これらの良い部分を融合させ、2種類を併用して利用される場合がほとんどです。

 

1-3.メリット

漢方には、以下のような強みやメリットがあります。

・長期的に体内からの改善が期待できる

・西洋薬では効能が強すぎる場合に漢方薬に代用できる

・副作用があまりないので体が弱い年配の方などでも使用できる

・症状が改善された場合には少しずつ量を減らすことができ、依存性もない

・子どもや年配の方にも使用できる

 

漢方薬は、服用していても体に負荷を与えるようなことはほぼないと考えて良いでしょう。また、依存性がないことも漢方ならではの大きな強みです。もし服用をやめた場合にも、不安になったり急に薬が欲しくなってしまったりという心配はありません。

 

しかしその一方で、漢方には独特な味や苦味があるので、慣れるまではしばらく大変に感じる方もいるかと思います。

 

2.漢方はうつに効くのか?

結論から言うと、漢方はうつに効果的だと言えます。漢方は、意欲低下や倦怠感などのうつの症状に耐えられる体づくりを促します。これは、西洋薬のようにドーパミンを直接刺激する方法ではなく、体の内部から本来の力を取り戻そうとするものです。そのため、うつの原因となる根本的な部分からの改善を期待できるのです。

 

3.症状別の漢方紹介

漢方の最大の特徴は、症状別に様々な種類があるという点です。そして、この多くの種類から人の体質や症状によって漢方を使い分けなければなりません。この項目では、具体的なその種類を紹介していきます。

 

・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

気持ちから来る、うつの症状に効果的な漢方です。主に喉のつかえを感じたり、極度の緊張を感じたりしてしまう方の治療に用いられます。

 

・加味逍遙散(かみしょうようさん)

主に女性にみられる症状に効果的な漢方です。更年期症状に置けるイライラ、生理不順に伴う冷えやほてりにも用いられます。また、自律神経失調症による不眠や不安の治療にも使用されます。

 

・酸棗仁湯(さんそうにんとう)

焦燥感や不安を落ちつかせ、心地よい睡眠を促す漢方薬です。心の疲労で眠れない場合にはもちろん、体に疲労を感じた場合にも効果を発揮します。熟睡感を得られない方にも多く服用されている症例があるため、不眠治療に多く用いられています。

 

・三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)

心を落ち着かせる作用があるため、気持ちの高ぶりを抑える薬として用いられることが多い漢方薬です。体の火照りや心のイライラを取り除きます。また、高血圧にも効果的な漢方薬です。

 

これ以外にも、漢方には体に優しく副作用がないので、お年寄りや赤ちゃんなど幅広い世代が使用できるものもあります。

 

4.まとめ

今回は、うつと漢方薬の関係について詳しくご紹介しました。漢方薬は、西洋薬と違い即効性があまりなく、長期的な服用が基本となります。そのため、少しずつ症状の改善が見られる場合はその都度、種類を変更して時期に合ったものを服用することが大切です。

 

そして、うつの改善に漢方薬を使用する場合は、自分の体には何がいちばん合っているのかを客観的に見極める必要があります。「調剤薬局キューピー・ファーマシーグループ」では、このようなお客様の悩みや症状をお薬の面からお手伝いできるようサポートします。漢方の知識がなく、まずは話だけ聞きたいという方も歓迎いたします。

 

漢方薬を試してみたいという方や、今飲んでいる薬に不安がある方も、薬のことはお任せください。