健康サプリの副作用とは?サプリの注意点を解説

健康サプリの副作用とは?サプリの注意点を解説
  • 美容と健康

 

現在、健康サプリメントはこの社会に大量にあり、幅広い年齢層において約3割の人が毎日何かしらのサプリを摂取、約8割の人がサプリを利用したことがあります。しかし、サプリの誤った使用法は逆に健康被害を引き起こしてしまう可能性があるため、注意が必要です。この記事ではサプリの問題点・副作用と注意点を解説していきます。

 

1.健康サプリメントと薬は違うの?

健康サプリメントとは「日々の生活で足りない栄養素を補助的に摂取する製品」のことです。逆に病院で処方される薬は「病気を治療する・予防するための薬」です。このように健康サプリメントは決して医薬品ではなく、病気の治療には使えません。健康サプリメントは健康的な人が栄養補助食品として利用すべきもので、医薬品と同時に摂取すると思わぬ副作用が生じてしまうこともあります。

 

2.健康サプリメントの問題点とは?

健康サプリメントはビタミンなどの栄養素がある一定量入っていれば許可なく販売できます。そのため、違法性のある医薬品成分が入っているサプリメントが販売されていることもあるのです。

 

また、情報社会である現代では情報があふれかえっており、どの情報が正しいのかの判断をすることさえ難しくなっています。若者だけに関わらず、幅広い年齢層でサプリメントを利用している人が多いのです。さらに、サプリメントを飲んだことで逆に病気になってしまう危険性もあります。サプリメントを飲んだことで、アレルギー症状や肝機能障害を起こしてしまう健康被害が報告されていることも事実です。

 

3.国で認められている健康食品とは?

世に出回っているサプリの多くが国に認められているものではありません。健康食品の中で国に認められているものは、保健機能食品と呼ばれているものです。それでは保健機能食品にはどのようなものがあるのでしょうか。

 

トクホという名称で有名な「特定保健用食品」は、「コレステロールの吸収を抑えます」のような表記をすることが許可されており、健康に効果がある製品に認められています。

 

生活に必要な栄養分であるミネラルやビタミンが不足している場合に、補助的に摂取・利用することが許可されている「栄養機能食品」があります。最後に「機能性表示食品」は、健康を維持するのに期待できるような機能性を表示することを許可されているものです。

 

これら以外の「健康補助食品」、「栄養強化食品」、「サプリメント」という名称は国に許可されたものではありません。

 

4.健康サプリメントの副作用とは?

違法性のあるサプリメントや無許可のサプリメントを摂取し続けることで、アレルギー症状や肝機能障害を起こしてしまう可能性がある事はお伝えしました。中には、甲状腺ホルモンや食欲が抑制される薬が入っているものもあり、発がん性が認められている成分が入っていることさえあります。

 

このような危険な成分が入っていない健康サプリメントを摂取していたとしても、間違った飲み方をしていると危険である可能性があります。どのような副作用があるのか、栄養素ごとに見ていきましょう。

 

4-1.ビタミンB

ビタミンBにはビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチンの八種類があります。その中でもビタミンB2とビタミンB6が美白に関係があり人気が高くなっています。

 

ビタミンBは朝の空腹時に100mg摂取するのが効果的ですが、一日に200~500mgの過剰摂取を続けていると、手足のしびれ・痒みなどの神経障害、腎臓結石ができる可能性が高まります。

 

ナイアシンを過剰摂取すると、全身の痒みから始まり肝機能障害に至ります。葉酸を過剰摂取すると神経障害から始まり、亜鉛の吸収が悪くなることから味覚障害が出てしまうこともあるので注意が必要です。

 

4-2.ビタミンC

ビタミンCは肌の状態をよくし、体全身の抗酸化作用があります。しかし大量に摂取すればいいというものではありません。ビタミンCは一度に250mgを吸収できますが、それを超える量を摂取しても意味がありませんので、一日に何回か分けて摂取することが効果的です。

 

4-3.カルシウム

骨を強くすることで有名なカルシウムですが、マグネシウムも同時にとらないといけません。カルシウムのみ摂取し続けることで、心筋梗塞などの心臓疾患を引き起こすリスクが高まってしまいます。カルシウムとマグネシウムは同時に摂取することが理想なのですが、同時にとることで吸収が悪くなるという欠点があります。そのため一日に何回か分けて摂ることがよいでしょう。

 

4-4.グルコサミン

関節痛に効くという宣伝文句で売られていることが多いのですが、実は関節痛に効いたという医療的なデータはないそうです。さらに過剰摂取するとインスリンの働きを低下させてしまうため、糖尿病患者は気を付けなくてはいけません。

 

5.健康サプリメントで気を付けること

健康サプリメントにはここまで紹介してきたようなリスクが多く存在します。そのため健康サプリメントを摂取するときに注意することがいくつかあります。

 

・表示内容を確認し違法性がないかチェックする

・あらかじめ医者や薬剤師に相談する

・サプリメントを飲みすぎない

 

何か体調に変化があった時はすぐに医療従事者に相談することが大切です。

 

6.まとめ

健康サプリメントはあくまでも栄養を補助するための製品ですので、摂取する成分や摂りすぎに注意しなくてはいけません。正しく健康サプリメントを摂取するためには正しい知識が必要です。もし健康サプリメントに関しての相談がありましたら、お近くの「調剤薬局キューピー・ファーマシーグループ」にご相談ください。