サプリの意味やその効果、正しくご存じですか?詳しく解説

サプリの意味やその効果、正しくご存じですか?詳しく解説
  • 美容と健康

サプリという言葉はもはや一般的になりつつありますが、実際にサプリの意味を正しく理解できていない方も少なくないのではないでしょうか。補助的に栄養を取り入れることができるという印象があるものの、効果がどれほどあるのかという部分も気になります。そこで今回はサプリの意味や効果、摂取する際の注意点などご紹介いたします。

 

1.サプリとは

サプリとは、サプリメントの略称で栄養補助食品または健康補助食品と呼ばれているもののことです。名称の雰囲気や用途から薬に近いようなイメージを持たれている方も少なくないと思いますが、分類としては食品となります。ただし、法律的にも行政的にも定義は存在していないため、広義としては健康食品の一部に含まれています。

 

日本においては1990年頃に国民の健康への意識の向上に合わせるかたちでテレビ番組などで取りあげられるようになり、その後「病気にかかる前に、かからないようにするための医学」という予防医学の考え方が広まるなかで効果的に取り入れることができるなどとして一般的に使用が浸透していったとされています。

 

世界的には、特に米国では日本とちがって医療費が高額であるという背景もあり、日常的に健康を気にしなければならないという点から、幅広いサプリメントが普及しています。1910年代にビタミンが発見されたことをきっかけにサプリメントとして使われるようになりました。

 

2.サプリの種類

サプリメントとして販売されている成分には非常に幅広い種類のものが存在していますが、大きく3つの種類に分けられます。目的や役割がそれぞれ異なっておりますので、サプリメントを摂取する目的に応じて選択することになるでしょう。

 

2-1.ベースサプリメント

ベースサプリメントは体に必要とされる成分のことを指しています。ビタミンやミネラルに始まり、食物繊維やDHAなどを補うために摂取するというわけです。すべてのビタミンを含んだ「マルチビタミン」というかたちで販売されることもありますし、ビタミンそれぞれを個別で販売することもあります。いずれにしても食品や飲料では不足していると思われる成分をピンポイントで摂取するために使用されます。

 

2-2.ヘルスサプリメント

ヘルスサプリメントというのは、健康や美容を目的として摂取するタイプのサプリメントです。ローヤルゼリーやプロポリス、イソフラボンやセサミンなど、特に美容的に効果が高いとされる成分が、高い人気を誇っている傾向にあります。男性よりも女性にニーズがあり、なかでも美意識の高い方などは特に積極的に摂取しているのではないでしょうか。

 

2-3.オプショナルサプリメント

オプショナルサプリメントですが、目的としては体力などの回復がメインとなるサプリメントです。ウコンやブルーベリー、グルコサミンなど低下した体の機能をサポートするなどの成分が含まれています。視力が落ちてきたと感じた方や、お酒をよく飲む方などが摂取するでしょう。

 

3.サプリの効果

サプリメントは特定の成分をピンポイントで摂取可能ですので、もちろん効果は期待できるにちがいありません。しかし、サプリメントだけに頼っていいかというとそういうわけではないのです。一般的な認識として、不足していると思われる成分を直接サプリメントで取り入れれば大丈夫というイメージがあるかもしれませんが、それは正しくありません。

 

まずは基本的な栄養素が足りていることが重要なのです。もしもそれが欠けてしまっているとしたら、いくら不足している成分をサプリメントで摂取しても無意味です。あくまでも栄養や健康を補助するというのがサプリメントですので、それだけに頼ってしまうのは正しくないのです。

 

食品であることを考えるといつでも好きなタイミングで摂取していいように思えますが、効率的に成分を吸収することを考えると、食後に摂取するのが最適でしょう。そういう意味では薬に近い考え方といえます。また、サプリメントには即効性はありません。継続的に摂取し続けることで効果が実感できるようになるものですので、長期的にしっかりと栄養を補助するイメージで続けるようにしましょう。

 

4.摂取する際の注意点

サプリメントを摂取する際の注意点ですが、まずは「水で飲む」ということがあげられます。それは飲み物とサプリの成分の相性が悪いケースがあるためです。例えばカテキンを多く含んでいる緑茶で鉄分のサプリメントを摂取した場合に、カテキンには鉄分の吸収を妨げる特徴があるため、せっかく取り入れても最大の効果を得ることができなくなってしまうのです。その他の成分に関しても相性次第では効果が減少してしまいかねないため、そういった問題が起きない水が適しているというわけです。

 

もう一つの注意点ですが、「副作用がないわけではない」ということです。薬ではなく食品であるとはいえ、場合によっては体調が悪くなってしまうこともあります。そのため摂取する際にはあらかじめその成分や摂取量などを確認しておくと問題の切り分けがしやすくなるでしょう。

 

また、習慣化してしまった場合にはたまに摂取をやめるようにすることも大切です。やめても変化がないようであれば、すでにそのサプリメントは必要がない、あるいは効果がないということがわかりますので、摂取しているという状況に満足するのではなく、その意味を冷静に見直すことをおすすめします。

 

5.まとめ

サプリメントは薬ではなく健康や栄養を補助するための食品という扱いのものです。あくまでも補助ですので、基本的な栄養素をしっかりと摂取したうえで使用することで効果的に成分を取り入れることが可能となるでしょう。

 

「調剤薬局キューピー・ファーマシーグループ」ではサプリメントの選び方や使用方法などについて相談を受け付けていますので、もしサプリに関して不安なことやお悩みがあればお気軽にご相談ください。