ビタミンサプリメントは意味がない?効果に対するエビデンスも徹底解説

ビタミンサプリメントは意味がない?効果に対するエビデンスも徹底解説
  • 美容と健康

普段不足しがちな栄養素を補うために、ビタミンサプリメントを飲んでいる人も多いでしょう。「ビタミン系のサプリメントは効果がある!」と実感している人もいれば、「とりあえず健康に良さそうだから飲み続けている」という人もいるかと思います。ビタミン系のサプリメントをはじめ、世の中にある健康食品や医薬品の効果は個人差がありますが、これらは果たして本当に効果が現れるものなのでしょうか。

 

今回は、ビタミン系のサプリメントを摂取する意味について解説していきますので、興味をお持ちの方はぜひチェックしてみてください。

 

ビタミンサプリメントとは

ビタミンサプリメントの効果について説明する前に、ビタミンサプリメントとは何かを確認しておきましょう。

 

ビタミンサプリメントとは、その名の通りビタミン類を多く含んだサプリメントのことです。ビタミンC・ビタミンEなど特定のビタミンのみ含まれているサプリメントもあれば、「マルチビタミン」などさまざまなビタミンをバランス良く配合しているサプリメントもあり、その種類はさまざまです。

 

薬や漢方などは「医薬品」として分類され、効果も実証されています。そのため、「治療」目的で使われるのが一般的です。

 

一方、サプリメントは食品であり、販売にあたって効果の認定は必須ではありません。サプリメントは「治療」ではなく「予防」に用いられるのが基本です。

 

「食生活が乱れているから、足りない栄養素をサプリメントで補って健康的な身体を目指そう」という人も多いかと思いますが、あくまでも「補助」で、「病気の予防ために使うもの」ということを覚えておいてください。薬や漢方のように、今ある不調を改善し治療する効果はありません。

 

ビタミンサプリメントにも副作用がある

先述したように、ビタミンサプリメントをはじめ、サプリメント全般は食品扱いです。しかし、副作用が起こる可能性は決してゼロではありません。

 

【ビタミンサプリメントの主な副作用】

  • 骨量減少(ビタミンAの過剰摂取)
  • 死亡リスクの上昇(ビタミンEの過剰摂取)

 

どのビタミンサプリメントを飲むかで副作用の種類が変わってきます。医薬品に比べ、サプリメントは副作用のリスクは低いものの、決してゼロではないため注意が必要です。

 

ビタミンサプリメントは意味がない?エビデンスから見る真相

ビタミンサプリメントは、「サプリメントを飲んでも飲まなくても健康へ大きな影響を及ぼさない」とされています。しかし、世の中には以下のような謳い文句が多数出回っています。

 

  • 健康にはビタミンサプリメントが効果的!
  • ダイエットにはビタミンサプリメントが欠かせない!

 

もちろん、ビタミンサプリメントに含まれている栄養素が持つ作用を考えれば、健康や美容に良いというのは決して間違いではありません。しかし、それを摂取したからといって、必ず効果が実感できるというエビデンスはないのです。

 

意味のあるサプリメントはあるのか

エビデンスを持ち、効果があると認められているサプリメントは以下の2つです。

 

【エビデンスを持つサプリメント】

  • オメガ3脂肪酸
  • 葉酸

 

オメガ3脂肪酸は悪玉コレステロールを下げる効果、そして葉酸は脳卒中リスクを下げる効果があるというのが科学的に実証されています。なお、葉酸はビタミンB群のひとつです。ビタミンサプリメントを選ぶ際は、葉酸が配合されているかいないかをチェックしておくと良いでしょう。

 

まとめ

今回は、「ビタミンサプリメントは本当に意味があるのか?」について詳しく解説しました。ビタミンサプリメントのほとんどはエビデンスがないため、「飲んでも意味がない」と酷評されるのはある意味仕方のないことかもしれません。

 

しかし、サプリメントの効果は人によってそれぞれ変わります。「食生活が乱れて栄養が不足している」「肌荒れが気になる」というときには、ビタミンサプリメントを取り入れてみても良いかもしれません。しかし、過剰摂取は副作用のリスクがあるため、用法用量を守り、あくまでサポート役として使用するようにしましょう。

 

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