ビタミンAは、化粧品や目薬、サプリメントなどあらゆるものに配合されています。そんな身近な存在であるビタミンAですが、実際にどんな効果が期待できるのかご存じでしょうか。今回は、ビタミンAの主な効果や多く含まれている食材などについて解説していきますので、気になる方は参考にしてみてください。
ビタミンAとは
ビタミンAはビタミンの一種で、脂に溶けやすいという特徴を持っています。
- レチノール
- レチナール
- レチノイン酸
上記3つを総称して、ビタミンAと呼びます。
また、ビタミンAは脂溶性ビタミンのため、脂と一緒に摂取するのがおすすめです。また、水に溶けやすい水溶性ビタミンに比べ、体に蓄積されやすいのも特徴のひとつです。
体に蓄積しやすいと聞いて、「たくさん摂取して体の中に蓄えておこう」と思う人もいるかもしれません。しかし、過剰摂取は体に害を与えてしまうため控えるべきです。18歳以上の男女の場合、1日あたり2,700㎍RAEが上限とされています。
ビタミンAが多く含まれる食品
ビタミンAは、肉や魚、野菜など私たちの身近にある食材に含まれています。特に多く含まれているのは以下のものです。
食品名 | 可食部100gあたりの成分量(レチノール活性当量) |
---|---|
スモークレバー(豚) | 17,000 |
うなぎかば焼き | 1,500 |
しらす干し | 240 |
プロセスチーズ | 260 |
食塩不使用バター | 800 |
鶏卵黄(生) | 690 |
※単位は「㎍」
先述したとおり、ビタミンAはレチノール・レチナール・レチノイン酸3つを総称したビタミンです。そのため、ビタミンAの摂取基準は、ビタミンAを生成する物質すべて合わせて、レチノール活性当量として算出した値が用いられています。
ビタミンAの摂取で期待できる主な効果
続いて、ビタミンA摂取で期待できる主な効果を解説していきます。
【ビタミンA摂取で期待できる主な効果】
- 肌荒れ改善
- 乾燥や夜盲症予防
それぞれ詳しく見ていきましょう。
肌荒れ改善
ビタミンAは、肌荒れの改善や美肌効果が期待できます。ビタミンAには肌のターンオーバーを整える作用があります。ターンオーバーが乱れると、肌荒れやたるみなどさまざまな肌トラブルを引き起こしてしまうリスクが高まるため注意が必要です。
またビタミンAは、「レチノール」として化粧品などで使われることが多くなりました。「レチノールとビタミンAってどう違うの?」と疑問に思う方も多いですが、狭義ではどちらも同じものとして扱われています。
ビタミンAが不足すると、皮膚の乾燥や角質化が起こります。小さい子どもの場合は、成長が止まってしまう可能性もあるため、年齢問わず意識して摂取しなければいけない成分といえるでしょう。
乾燥や夜盲症予防
ビタミンAは、視覚機能に関係しています。そのためビタミンAが不足すると、薄暗いところで目が見えにくくなり、悪化すると夜盲症という症状が現れるケースも少なくありません。
また、ビタミンAが不足することで、乾燥しやすくなります。特に冬場の乾燥はひどいため、ビタミンAが不足しないよう、十分に注意しましょう。
まとめ
今回は、ビタミンAの主な効果や多く含まれている食材などについて解説しました。ビタミンAは、肌はもちろん目の健康にも大きく関係している成分です。
- 肌にハリがなくなり肌トラブルが気になる
- 目の乾燥が気になる
- 薄暗いところでは物が見えにくい
上記のような方は、ビタミンAが不足している可能性があります。意識してビタミンAを摂取していきましょう。しかし、ビタミンAは体に蓄積されやすい脂溶性ビタミンです。過剰摂取をすると体に害を与えることもあるので、上限を守って毎日適量摂取していきましょう。
過剰摂取に要注意であるビタミンAですが、普段の食事だけでは不足してしまうことも珍しくありません。そのため、市販のサプリメントを使って補うのもひとつの手です。
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