疲れが溜まっている人は注目!ビタミンB1の優れた効果とは

疲れが溜まっている人は注目!ビタミンB1の優れた効果とは
  • 美容と健康

「ビタミンB1という名前は聞いたことがあるけれど、実際にどんな効果があるのかはよくわからない」という人も少なくないはずです。そこで今回は、ビタミンB1の主な効果について解説します。ビタミンB1の推奨摂取量も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

 

ビタミンB1とは

ビタミンB1は、ビタミンの中でも水に溶けやすい水溶性ビタミンです。ビタミン12やビタミンB6など、ビタミンといってもさまざまな種類がありますが、初めて発見されたのがこのビタミンB1で、化学的には「チアミン」という名称で呼ばれています。

 

また、ビタミンB1をさらに細かく分けると、以下のようになります。

 

  • チアミンにリン酸が1つ結合したチアミンモノリン酸(TMP)
  • チアミンにリン酸が2つ結合したチアミンジリン酸(TDP)
  • チアミンにリン酸が3つ結合したチアミントリリン酸(TTP)

 

主な形は、チアミンにリン酸が2つ結合したチアミンジリン酸(TDP)になります。しかし、どれも同じ活性をするため、まとめてビタミンB1と呼ぶのです。

 

ビタミンB1は、エネルギー代謝をサポートするために欠かせない栄養素です。特に、糖代謝に強く関係しているため、主食である炭水化物や砂糖が豊富に含まれた甘いものを多く摂取している人は、可能な限り日々の食事に取り入れていくことをおすすめします。

 

また、「ビタミンB1注射」も有効です。筋肉または静脈内に注射をして、ビタミンB1を直接注入していきます。より確実に糖をエネルギーに変換できるので、肥満防止としても注目されています。

 

ビタミンB1の摂取量

ビタミンB1の摂取量を以下の表にまとめましたので、参考にしてみてください。

 

【ビタミンB1の食事摂取基準(mg/日)】

年齢 男性 女性
推定平均必要量 推奨量 推定平均必要量 推奨量
1~2歳 0.4 0.5 0.4 0.5
3~5歳 0.6 0.7 0.6 0.7
6~7歳 0.7 0.8 0.7 0.8
8~9歳 0.8 1 0.8 0.9
10~11歳 1 1.2 0.9 1.1
12~14歳 1.2 1.4 1.1 1.3
15~17歳 1.3 1.5 1 1.2
18~49歳 1.2 1.4 0.9 1.1
50~74歳 1.1 1.3 0.9 1.1
75歳以上 1 1.2 0.8 0.9

 

1日の推奨摂取量は、「推定平均必要量×推奨量算定係数(1.2)」で計算できます。しかし、糖質を多く摂取する人やよく身体を動かす人は、より多くのエネルギーが必要になるため、推奨量より多くのビタミンB1が必要です。妊娠中・授乳中の女性は、上記目安から+0.2を目標に摂取していきましょう。

 

ビタミンB1摂取で期待できる主な効果

続いて、ビタミンB1を摂取することで期待できる主な効果を解説していきます。

 

【ビタミンB1の摂取で期待できる主な効果】

  • 疲労回復
  • 脳疲労の改善・予防

 

疲労回復

エネルギーが不足していると、身体は疲れを感じやすくなってしまいます。ビタミンB1には、糖質をエネルギーに変換する作用があり、疲労回復効果に期待できます。そのため、ビタミンB1は疲れを感じている人にはおすすめの栄養素といえるでしょう。

 

また、体内で糖質がエネルギーに変換される過程で、糖質は「ビルビン酸」に変換されます。糖質がエネルギーに完全に変わる前、つまりビルビン酸の状態で身体に留まってしまうと、ビルビン酸が「乳酸」を生み出します。この乳酸は、疲労物質とも呼ばれているため注意が必要です。

 

脳疲労の改善・予防

ビタミンB1は、脳疲労の改善・予防にも効果が期待できます。脳のエネルギーは、ブドウ糖(糖質)のみです。ブドウ糖をエネルギーに変えるビタミンB1が不足していると、脳がエネルギー不足となり、うまく活動してくれなくなってしまうのです。

 

脳のエネルギーが不足すると、イライラしたり集中力が低下したり、眠気・記憶障害になったりと、日常生活に支障をきたすようになります。健康な毎日を過ごすためにも、ビタミンB1は非常に重要なのです。

 

まとめ

今回は、ビタミンB1の主な効果や、ビタミンB1の摂取量などについて解説しました。

 

ビタミンB1は、身体はもちろん脳の疲労回復・予防にも重要な役割を果たしています。また、糖をエネルギーに変える作用もあります。そのため、筋肉や静脈に直接注射をしてエネルギーを産生させる方法も広まっており、こちらを利用して身体の調子を整える方も少なくありません。

 

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