「サージカルマスク」という種類のマスクに興味をお持ちの方も多いでしょう。一見普通のマスクとそれほど変わりはありませんが、サージカルマスクならではの機能性を持ち合わせています。
今回は、サージカルマスクとは何かについて詳しく解説していきます。普通のマスクとの違いや正しい着用方法、選び方まで気になるポイントをまとめて紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
サージカルマスクとは
サージカルマスクとは、主に医療現場で使用されているマスクです。医療従事者が医療業務を行う際、自分はもちろん周りの人への感染を防ぐために着用します。
サージカルマスクは、私たちが普段使用しているマスクと同様に、不織布が採用されていることが一般的です。しかし、フィルターの目が細かくより感染を防げるような仕様になっているのが特徴です。
日本では、サージカルマスクに関する細かいルールはありません。そのため、サージカルマスクによって採用されている素材や目の細かさがそれぞれ異なっています。
サージカルマスクの選び方
サージカルマスクに細かな規定はないものの、より良質なものを選ぶことはできます。サージカルマスクを選ぶときは、以下の項目をチェックしてください。
【サージカルマスクチェックポイント】
概要 | 数値 | |
---|---|---|
細菌ろ過効率(BFE) | 着用者の咳やくしゃみの飛沫遮断性 | 98% |
微粒子ろ過効率(PFE) | 直径1μm未満の粒子をろ過できる性能 | 98% |
液体防護性 | 人工血液透過によるサージカルマスクの抵抗性標準試験法で、 これに合格した圧力値 |
80mmHg 120mmHg 160mmHg |
ひとつの基準として、上記項目をチェックしサージカルマスクを選ぶと良いでしょう。
サージカルマスクが必要になる場面
サージカルマスクは普通のマスクよりフィルターの目が細かく、主に医療現場で使われています。その中でも、特にサージカルマスクの着用が進められているのは以下のような場面となります。
【サージカルマスク着用推奨場面】
- 下痢患者の失禁ケア
- 全面介助口腔ケア
- 気管内吸引
- 創部の洗浄
- 創傷処置(飛散有)
- 化学療法剤の準備
- 吐物・汚物処理
もちろん、上記のような場面ではなくてもサージカルマスクを着用して損はないといわれています。
サージカルマスクを着用するときに押さえておくべきポイント
サージカルマスクを着用するときに押さえておくべきポイントは、主に以下のとおりです。
【マスクを着用する際のポイント】
- マスクの裏表を間違えない
- マスクのサイズが合っているものを選ぶ
- 鼻をマスクでしっかりと覆う
- 顎下までマスクを伸ばす
上記は、サージカルマスクだけでなく私たちが普段使用している一般のマスクでもいえることです。正しくマスクをつけないと、効果は半減してしまうので注意しましょう。
「苦しいので鼻を出しておきたい」「顎下まで伸ばすと邪魔」などマスクの着用について抵抗を持つ人もいるかもしれませんが、感染リスクを軽減させるためにもマスクは正しくつけることを意識してください。
なお、よく間違えやすいのは「マスクの裏表」についてです。プリーツタイプのマスクの場合、プリーツが下向きになっているのが表になります。
手術室で使用するサージカルマスクの特徴
サージカルマスクは一般のマスク同様、紐を耳にかけるタイプが多いです。しかし、手術室では首の後ろで紐を結んで使用するタイプのサージカルマスクが使われています。これは、ずれ・落下防止・息のしやすさなどさまざまな点が考慮されたためといわれています。
まとめ
今回は、サージカルマスクの概要に加え、普通のマスクとの違いや正しい着用方法、選ぶときにチェックしたい項目について解説しました。サージカルマスクは主に医療現場で多く使われています。そのほかにも、老人ホームや保育園のほか、日常生活の中でも使うことができるので、気になる方は一度購入してみてはいかがでしょうか。
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