経口補水液とポカリスエットの違いとは｜それぞれの特徴と正しい飲み方も解説

「汗をかいたらスポーツドリンクを飲む」という人も多いですが、なかには「経口補水液の方がいいのかな？」と思っている方もいるでしょう。また、ポカリスエットのなどのスポーツドリンクと経口補水液、具体的に何が違うのかきちんと理解していない人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、経口補水液とポカリスエットなどスポーツドリンクの違いについて詳しく解説していきますので、興味をお持ちの方はぜひチェックしてみてください。

経口補水液とは

経口補水液とは、医学的な観点から作られた飲み物で、水に電解質と糖質がバランス良く配合されている点が特徴です。普通の水より吸収率が高く、汗で失われやすい塩分も適量含まれているため「飲む点滴」とも呼ばれています。

経口補水液の飲み方

経口補水液は、販売されているそのままの状態で飲んでください。経口補水液の濃度や成分はしっかり計算されているため、ほかの飲料と混ぜたり薄めたりすると効果が半減してしまいます。暑い日に飲むことが増えるため、「凍らせて飲もう」と考える人も多いですが、濃度が均一でなくなってしまうのでおすすめできません。

詳しくは後述しますが、経口補水液は塩分が濃いためしょっぱく感じることがあります。飲みにくい場合は「ストローを使う」「ゼリータイプの経口補水液に変える」などの工夫をしてみましょう。

ポカリスエットとは

ポカリスエットとは、大塚製薬が製造・販売しているスポーツドリンクです。スポーツ時はもちろん、発熱時など病気のときに飲んだことがある人も多いでしょう。

ポカリスエットのようなスポーツドリンクには、水分・ミネラル・糖分・電解質がバランス良く配合されています。医療系の企業ではなく一般（食品）企業が開発していることもあり、比較的おいしく飲めるのが特徴です。

ポカリスエットの飲み方

ポカリスエットをペットボトルや缶で購入した場合は、できるだけそのままの状態で飲みましょう。冷たくする分には特に問題はありませんが、変に薄めてしまうとスムーズな吸収が行われなくなる可能性があります。

経口補水液とポカリスエットの違い

では、経口補水液と、ポカリスエットなどスポーツ飲料の違いを見ていきましょう。

塩分と糖分

経口補水液で知名度のある大塚製薬のOS-1とポカスエットは、塩分と糖分の量がそれぞれ異なっています。以下の表で比較してみましょう。

※500mlあたりの数字

上記の表を見ても、塩分は圧倒的に経口補水液が多く、糖分はポカリスエットが圧倒的に多いことがわかるでしょう。経口補水液は大量の汗をかいて、脱水症状になりかけているときなどに推奨されています。

多くの塩分を含む経口補水液を軽い運動時に多く飲んでしまうと、かえって塩分過多になってしまうため注意が必要です。しかし、夏場は特に多くの汗をかくため、塩分が足りず熱中症になってしまう可能性があります。そのため、季節や体調、発汗状態を見ながら経口補水液とスポーツドリンクを使い分けていくのがベストといえるでしょう。

味・吸収スピード・推奨されている利用シーン

経口補水液（OS-1）とポカリスエットでは、飲んだときに感じる味・吸収スピード・推奨されている利用シーンも少々異なります。

ポカリスエットは糖分も多く、比較的おいしく飲めるよう調整してあります。一方の経口補水液は、おいしさより吸収の速さや塩分濃度など健康面を重視して作られています。経口補水液は、脱水症状や病気になったときの備えとして備蓄しておくと安心です。

経口補水液とポカリスエットの違いを知って上手に使い分けよう

今回は、経口補水液とポカリスエットの特徴と、双方の違いについて詳しく解説しました。経口補水液とポカリスエットの大きな違いは、塩分と糖分の濃度です。どちらも濃度は計算され、よりスムーズな吸収ができるような配合なので、薄めたりせずそのまま飲むようにしてください。

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