消毒液の種類を知りたい!特徴や区分など詳しく解説

消毒液の種類を知りたい!特徴や区分など詳しく解説
  • 美容と健康

近年、私たちの身近な存在となった消毒液にはさまざまな種類があり、種類ごとに特徴が異なっています。そのため、使う消毒液を間違えてしまうと、思ったような効果が得られないほか、逆に深刻なトラブルを引き起こしてしまう可能性があるので注意が必要です。

 

そこで今回は、消毒液の種類やそれぞれの特徴を詳しく解説していきます。安全に消毒液を使うためにも、ぜひ最後までチェックしてください。

 

消毒液の種類と分類

まずは、消毒液の種類とそれに分類される消毒薬について、以下の表で詳しく見ていきましょう。

 

種類 消毒薬例
アルコール系 消毒用エタノールなど
ヨウ素系 ポビドンヨードなど
ビグアナイド系 クロルヘキシジングルコン酸塩など
第4級アンモニウム塩系 ベンザルコニウム塩化物など
両性界面活性剤系 アルキルジアミノエチルグリシンなど
塩素系 次亜塩素酸ナトリウムなど
アルデヒド系 グルタラールなど
酸化剤系 過酸化水素など
電解酸性水 強酸性水など

 

馴染みのある消毒液もあれば、耳にしたことのない消毒液もあるはずです。しかし、上記に挙げた消毒薬はあくまでも一例で、実際にはこれより多くの消毒液があります。

 

アルコール系消毒液の特徴

アルコール系消毒液は、細菌などに対しての効果が高い消毒液です。主に手指の消毒をする際に使われるため、アルコール系消毒液は、私たちの身近に今一番近い存在ともいえるでしょう。なお、医療現場でも多く使われる消毒液のため、十分な在庫の確保が必要な消毒液でもあります。

 

ヨウ素系消毒液の特徴

ヨウ素系消毒液は、さらに3つの種類にわけることができます。

 

  • ポビドンヨード
  • ポロクサマーヨード
  • ヨードチンキ

 

いずれも医薬品として登録されている消毒液で、手指をはじめ口腔内にも使えるのが特徴です。また、原液濃度や希釈によって、使用部位や方法が異なります。

 

ポビドンヨードは手術前の消毒にも使用されており、人をはじめ動物にも使用できるため、動物病院にもよく置かれています。さらに、ポビドンヨードは強い洗浄力を持ちつつも優しい刺激のため、コンタクト洗浄液にも採用されることも少なくありません。

 

ビグアナイド系消毒液

ビグアナイド系消毒液は、一般細菌に有効です。しかし、エタノールを配合していない場合は、芽胞・結核菌・ウィルスには効果を発揮しません。また、ヨウ素系消毒液同様、原液濃度や希釈によって使用部位や方法が異なります。

 

第4級アンモニウム塩系消毒液

第4級アンモニウム塩系消毒液は、逆性石鹸として呼ばれることが一般的です。刺激性が弱いため、薬用化粧品にも採用されることがあります。なお、第4級アンモニウム塩系消毒液である塩化ベンザルコニウムは、導尿時の消毒に推奨されています。

 

両性界面活性剤系消毒液

両性界面活性剤系消毒液は、陽イオン系(抗菌力)と陰イオン系(洗浄力)を有している消毒液です。細菌・真菌に有効で、特に結核菌に対して用いられることが多いです。一方、脂を取り除いてしまう作用があるため、手指の消毒には向いていません。

 

塩素系消毒液

家具やドアノブなど身の回りの消毒に適している塩素系消毒液は、新型コロナウイルス感染症の対策として活躍し、世間に浸透した消毒液です。

 

塩素系消毒液は、新型コロナウイルス感染症だけでなく、ノロウイルスなど嘔吐物などの消毒など排便物の消毒にも有効です。そのため、保育園など子どもが多く集まる場所や、高齢者が集まる施設などにはほぼ必ず置いてあるといえます。

 

アルデヒド系消毒液

アルデヒド系消毒液は、一般細菌・結核菌・芽胞・真菌・ウィルスなど幅広い菌に対して有効です。アルデヒド系消毒薬といえばホルマリンが代表格でしたが、発がん性を持つなど有害であることがわかったため、現在は人体への使用は禁止となっています。

 

酸化剤系消毒液

酸化剤系消毒液で有名なのはオキシドールです。オキシドールは傷や歯などの消毒はもちろん、漂白にも用いられる消毒液です。

 

電解酸性水

電解酸性水とは、水道水に微量の食塩を加えることにより、電気分解で得られる溶液のことです。強い除菌効果が期待できるだけでなく、高い安全性を有します。そのため、高齢労働省から食品添加物(殺菌料)として認められているのです。

 

電解酸性水は、保育園・幼稚園・学校・老人施設などだけでなく、病院や工場など幅広い場面で使用されています。

 

まとめ

今回は、消毒液の種類と特徴について詳しく解説しました。消毒液と一言でいってもさまざまな種類があり、使用場所や使用方法がそれぞれ異なります。感染症対策の一環としても私たちの身近になった消毒液ですが、用法用量を間違えるとトラブルを引き起こしてしまう可能性もあるので注意してください。

 

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