消毒液の作り方は?用意するものや注意点、|消毒液を自分で作るのはおすすめしない理由も解説

消毒液の作り方は?用意するものや注意点、|消毒液を自分で作るのはおすすめしない理由も解説
  • 美容と健康

傷の消毒や感染症対策など幅広い用途で使える消毒液は、基本的にホームセンターのようなお店で購入して使うことになりますが、自宅で作ることもできます。しかし、消毒液づくりはさまざまなリスクがあるのでおすすめできません。今回は、消毒液の作り方や用意するもの、注意点について解説していきます。

 

【基本】消毒液は自分で作らず購入する方が良い

基本的には、消毒液は自分で作らず、ホームセンターなどで販売されているものを購入するようにしてください。その理由は主に以下のとおりです。

 

  • 危ない薬品が手にかかり怪我をしてしまう可能性があるため
  • 強すぎる、または弱すぎる消毒液を作ってしまう可能性があるため

 

【注意】自宅で作れる消毒液は手指消毒できるものとできないものがある

消毒液には手指の消毒用に使えるものと、そうでないもの2種類があります。

 

【自家製消毒液の種類】

  • エタノールを使用した消毒液…手指消毒に使用できる
  • 次亜塩素酸ナトリウムを使用した消毒液…手指消毒に使用できない

 

次亜塩素酸ナトリウムを使用した消毒液を手指に使用すると、深刻な手荒れや肌トラブルを引き起こす可能性があるため注意してください。

 

自宅で消毒液を作る方法

消毒液は、いくつかの方法で作ることができます。それぞれ使用するものによって作り方が異なるため、詳しく解説していきます。

 

エタノールを使用した消毒液の作り方

まず、エタノールを使用した消毒液の作り方を見ていきましょう。エタノールを使うことで、手指の消毒に使える消毒液を作ることができます。

 

【用意するもの】

  • 精製水
  • 保存容器
  • タオル

 

精製水とは、蒸留やろ過などをすることで水道水から不純物やミネラルを取り除き純度を高めた水です。こちらは近所の薬局などで購入できます。また、消毒液を保管する容器は主に以下の3つです。

 

  • ポリエチレン
  • ポリプロピレン
  • ポリ塩化ビニル

 

金属やポリエチレンテレフタレート、ポリスチレンは溶けてしまう可能性があるので使用しないでください。また、具体的な手順は以下のとおりです。

 

【無水エタノールを使う場合】

  1. 容器に無水エタノール400mlを入れる
  2. 精製水100mlを入れる
  3. よく混ぜる

 

【エタノール(局方品)使う場合】

  1. 容器にエタノール415mlを入れる
  2. 精製水85mlを入れる
  3. よく混ぜる

 

無水エタノールを使うのか、エタノール(局方品)を使うのかで保有するエタノール濃度が異なるため気をつけましょう。

 

家庭用塩素系漂白剤を使った消毒液の作り方

続いて、家庭用塩素系漂白剤を使用した消毒液の作り方を見ていきましょう。家庭用塩素系漂白剤を使うことで、家具やドアノブなどの消毒に使える次亜塩素酸ナトリウム消毒液を作ることができます。

 

【用意するもの】

  • 家庭用塩素系漂白剤
  • ゴム手袋やビニル手袋
  • 保存容器やバケツなど混合する際に必要な容器(非金属)
  • 2lのペットボトル
  • タオル

 

次亜塩素酸ナトリウム消毒液の場合、水は精製水でなくとも作ることができます。家庭用塩素系漂白剤とは、ハイターなど次亜塩素酸ナトリウムを主成分とするものであればどんなものでも構いません。

 

【次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする例】

  • ハイター/キッチンハイター
  • ブリーチ/キッチンブリーチ

 

もし触れてしまうと肌トラブルを引き起こす可能性があるので、必ずゴム手袋などを着用し作業を進めてください。また、具体的な手順は以下のとおりです。

 

【次亜塩素酸ナトリウム消毒液の作り方】

  1. 2lのペットボトルに500mlほどの水を入れる
  2. 家庭用塩素系漂白剤を入れる(ペットボトルのキャップで2杯強)
  3. よく混ぜる

 

もしペットボトルではなくバケツを使うときは、金属でないものを用意してください。金属製の場合、腐食や変色を起こす可能性があります。また、衣類につくと色落ちしてしまうこともあるので十分に気をつけて行いましょう。

 

消毒液を作るときの注意点

消毒液を作る際は、下記のことに注意してください。

 

【注意点】

  • 火気に気をつける
  • 換気は十分に行う
  • 使用方法を守る
  • 既定の濃度を守る

 

消毒液を作る際は、換気を十分に行い火気がない場所で行いましょう。また、手指に使用できるもの、身の回りの消毒に使用できるものなど、使用方法についても厳守するようにしてください。

 

また、「消毒効果を高めたいからもっと濃度を高めよう」と、勝手な判断で濃度を変更するのもNGです。自分だけでなく、大事な家族にも影響を与えてしまうため気をつけましょう。

 

まとめ

今回は、消毒液の作り方について詳しく解説してきました。消毒液づくりはさまざまなリスクを伴うので、基本的にはやめた方が無難です。「消毒液が必要なのに手に入らない」という状況でない限りは、市販の消毒液を使うようにしましょう。

 

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