消毒液の正しい使い方|アルコール消毒液は怪我や傷だけでなく掃除にも使える優秀なアイテム

消毒液の正しい使い方|アルコール消毒液は怪我や傷だけでなく掃除にも使える優秀なアイテム
  • 美容と健康

感染症対策が求められてきたことにより、数年前よりアルコール消毒液(消毒用エタノール)がより身近な存在になりました。消毒液は傷や怪我に対してだけでなく、掃除や消毒にも活用できる優秀なアイテムです。しかし、消毒液は正しい使い方をしないと意味がなくなってしまうため、使用の際は注意が必要です。

 

今回は、消毒液の正しい使い方について詳しく解説します。消毒液の正しい使い方を知って、より有効に活用していきましょう。

 

消毒液で手指の消毒を行うには?

まずは、消毒液で手指の消毒を行う正しい手順を解説します。感染症対策の一環として、飲食店やテーマパークなどあらゆる施設の入り口でアルコール消毒液を見かけることが一般的になってきました。「必ず使用している」という人も多いですが、正しい使い方をしないときちんと消毒できていない可能性があるので一度確認しましょう。

 

【手指の消毒の手順】

  1. アルコール消毒液を両手もしくは片手に500円玉程度噴射する(3~4ml)
  2. アルコール消毒液が蒸発する前に素早く手の平同士を擦り合わせる
  3. 指先や指の間にもアルコール消毒液をなじませる
  4. 親指や手首にもしっかり擦り込ませる
  5. アルコール消毒液が完全に乾くまで手全体に広げる

 

「500円玉サイズだと少し多い」と感じる人もいるかもしれませんが、手全体をしっかり消毒するためには、少量噴射しただけでは足りません。

 

アルコール消毒液を噴射してから乾くまでの間に、素早く手全体に擦り込みましょう。手の平だけでなく、指先や爪の間、親指や手首まで忘れずに広げることが大切です。

 

手指に消毒液をつける前には必ず手洗いを

「アルコール消毒液だけで手指の消毒を済ませてしまっている」という人も多いでしょう。水道がなく手洗いができないときは、アルコール消毒液の使用だけで問題ありません。しかし、まずは手指を石鹸で洗い、しっかり水分を拭き取ってからアルコール消毒液を使用するのが基本です。

 

傷や怪我に対して消毒液を使うときに押さえておくべきポイント

「怪我をして傷ができてしまったら消毒液を使う」という考え方は、近年変わりつつあります。これは、優秀である消毒液が、逆に悪い影響を与えてしまうことがあるためです。

 

消毒をすることで、悪い菌だけでなく傷を治す良い菌まで流してしまうことがあり、その結果傷の治りが遅くなってしまうケースは決して少なくありません。消毒液を使わない傷に対する処置を「湿潤療法」といい、その手順は以下のとおりです。

 

【湿潤療法の手順】

  1. 怪我をして傷ができた箇所を水できれいに洗う
  2. 傷口を絆創膏やワセリンなどで保護する
  3. 絆創膏などが剥がれてきたら交換する

 

湿潤療法は、消毒液を使わず「水洗い+保護」のみで対応するのが特徴です。人が持つ自己補修能力によって、傷が徐々に再生されていくようになります。消毒液を使う場合は、②の前に消毒液を滅菌されたガーゼなどを使い消毒・拭き取りを行いましょう。

 

アルコール消毒液を掃除で活用するには?

消毒液は、手指の消毒や手当だけでなく掃除にも活用できる優秀なアイテムです。キッチンなどの水回りや冷蔵庫内など、あらゆる場所の掃除に活用できます。

 

掃除の手順

アルコール消毒液を掃除の際に使う場合、以下の手順に沿って進めていきます。

 

【アルコール消毒液で掃除をする手順】

  1. 正しい濃度のアルコール消毒液を準備する
  2. ゴム手袋を着用する
  3. 掃除したいところに吹きかける
  4. 優しく拭き取る

 

用意するものも少なく、手順も簡単です。

 

注意すべきポイント

アルコール消毒液を掃除の際に使う場合、以下のポイントを頭に入れておきましょう。

 

【消毒液を掃除に使うときに押さえておくべきポイント】

  • 揮発性があるため火気厳禁
  • 手当防止のためにゴム手袋の着用
  • アルコール禁止の素材には使わない
  • 電化製品への使用の際は注意して行う

 

アルコール消毒液は揮発性があるため、火の元で使うと発火する可能性があります。キッチンで使う場合、「ガスの元栓を閉める」「ライターやストーブなどの近くでは使わない」など、原則火気厳禁ということを徹底してください。

 

また、アルコール消毒液は油を溶かす性質を持つため、素手で使用すると手の皮脂まで分解し手荒れを引き起こしてしまう可能性もあります。そのため、必ずゴム手袋をはめてから作業するようにしてください。

 

そして、テレビの液晶や革製品などは、アルコール消毒液を使うことで傷み破損してしまう可能性があります。また家電製品なども、アルコール消毒液により故障してしまうリスクがあるため注意しましょう。

 

まとめ

今回は、消毒液の正しい使い方について、シーン別に詳しく解説しました。感染症対策のひとつとしてより身近になったアルコール消毒液ですが、正しい使い方をしなければ効果は軽減してしまいます。せっかくのアルコール消毒液を無駄にしないよう、今回紹介したポイントを押さえたうえで使用するようにしてください。

 

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