睡眠時の冷え対策に靴下を履いて寝るメリットとデメリット

睡眠時の冷え対策に靴下を履いて寝るメリットとデメリット
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寒い冬の夜、睡眠時の冷え対策として靴下を履いている方が近年増えています。靴下を履いたまま寝るのは体によくないという話も、耳にすることがあります。

そこで今回は、睡眠時の冷え対策として靴下を履く場合のメリットとデメリットをご紹介します。また、靴下の選び方についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

睡眠時に靴下を履くメリット

それでは、睡眠時に靴下を履くことで得られるメリットをご紹介していきます。

冷えの改善

もっともわかりやすいメリットは、足の冷えの改善です。足の冷えが改善されると、体全体を温かく感じられるようなります。特に冬は末端が冷えやすいため、靴下が手放せないという人も多いです。

また、お風呂上がりの湯冷め防止の目的で、布団に入る直前まで靴下を履いている方もいらっしゃいます。

むくみの解消

睡眠時に着圧ソックスをはくことで、むくみの解消が期待できます。最近は着圧ソックスの種類も増え、盛んにCMでも紹介されています。寝ている間にボディメンテナンスが手軽にできることは大きな魅力です。

かかとケア

靴下を履くことで、かかとをケアすることもできます。かかとがガサガサの状態になってしまうと、冬にひび割れを引き起こす可能性が高くなり、夏には自信を持ってサンダルなどを履くことができません。もちろん、クリームなどでの保湿は有効ですが、睡眠時に靴下を履いておくだけでも簡単に保湿することが可能なのです。

寝つきがよくなる

靴下を履いてしっかり足を温めると、寝つきがよくなるという効果があります。

人間は、皮膚の表面から体内の熱を放散させ、体の内部の体温を低くすると眠気を感じます。つまり、就寝時に室温が低くて寒かったり、もともと冷え性だったりすると、末端の血流が悪くなり体内の熱を放射することができず、寝つきが悪くなります。

したがって、寝つきを良くするためには、足先を温める必要があるのです。

睡眠時に靴下を履くデメリット

続いては、睡眠時に靴下を履く場合のデメリットについてご紹介します。

足が蒸れて不快になる

人間は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといわれており、足からも汗をかいています。

そのため、足にピッタリと密着するタイプの靴下を履いて寝ていると、靴下の中に熱がこもってしまい、通常よりも余計に汗をかきやすい状態となります。その結果、寝ている最中に足が蒸れて不快に感じてしまい、睡眠を妨げることにもなりかねません。

汗によって足が冷える

睡眠中にかいた汗によって、足が冷えてしまうこともあります。靴下を履いているのに足が冷えると聞くと疑問に思う方もいるかもしれませんが、汗が足の温度を吸収して外に逃がそうとするため、足をさらに冷やしてしまうのです。この冷えによって、寝ているときに目が覚めてしまうことも考えられます。

血行が悪くなる

睡眠時に締めつけの強い靴下を履くと、毛細血管が締めつけられ、血行が悪くなり、皮膚感覚が麻痺して体温調節がうまくできなくなるともいわれています。

朝起きた時に靴下のゴム跡が取れにくくなっていたら、締めつけられている証拠です。あまりにも締めつけがきついと足指を自由に動かせなくなり、ますます血行が悪くなりますので、注意しましょう。

睡眠時に靴下を履く際のポイント

上記までの流れの中で、靴下を履いたまま眠るとデメリットが多いようなイメージを持ったかもしれませんが、冷えが原因で寝つきが悪いという方には、眠るときに靴下が必需品となっているのも事実です。

そこで、少しでもデメリットを改善するために、靴下を履いて眠るときに気をつけていただきたいポイントをまとめました。

素材選び

靴下を履いて寝るときのデメリットである「蒸れ」を改善するためには、素材選びがポイントになります。

足がかいた汗を吸い取ってくれる吸湿性が高く、吸収した汗を外に逃がす放湿性に優れている素材が適しています。おすすめは、シルク素材です。値段は少し高いかもしれませんが、シルク素材の靴下を使用することで快適な眠りを得られるでしょう。

締め付け具合

靴下の締め付けが強いと、血行が悪くなってしまいます。その場合には、ゆるめの靴下を選ぶなど締めつけ具合に注意するとよいでしょう。

締めつけのゆるい靴下が見つからないときには、レッグウォーマーがおすすめです。レッグウォーマーはすっぽりと足を包むわけではありませんが、足首を温めてくれるので血行がよくなり、足先まで温める効果が期待できます。

五本指ソックスもおすすめ

五本指ソックスは足の指を自由に動かすことができるため、血行を促進する効果があり、冷え性の対策に有効です。血行がよくなることで疲労回復効果も期待できます。

まとめ

今回は、寝るときに靴下を履くことで得られるメリットと、デメリットについてお伝えしました。靴下の素材や締めつけ具合にさえ注意すれば、デメリットの部分はかなり改善できます。足先の冷えを克服して快適な眠りにつけるよう、寝るときに履く靴下は今回ご紹介したポイントに注意しながら選んでみてください。