朝食にはどんな効果がある?朝から食べることの重要性とは?

朝食にはどんな効果がある?朝から食べることの重要性とは?
  • 美容と健康

朝は何かと忙しいので、体に良くないとわかっていても、食事をするより別のことに時間を使いたいと思う方も多いでしょう。もしかすると、ダイエットのために1食抜いている方もいるかもしれませんが、朝食は単にお腹を満たすだけのものではなく、体にとってさまざまな効果があります。そこで今回は、朝食にはどのような効果があるのか、朝食の重要性について詳しくお伝えします。

エネルギーの補給

朝食は、エネルギーの補給のために必要です。寝ている間はエネルギーの補給をしないまま体を使い続けていることになりますので、午前中から活発に活動するためには朝のエネルギー補給は不可欠です。

体内時計をリセットする

人間は、体内時計というものによって、時間にあわせて体温や脈拍、血圧などが微妙に変化しています。体内時計は24時間ぴったりではないので、朝食を決まった時間にとることで、体を目覚めさせ、ズレた体内時計をリセットする効果があるのです。

便秘の解消

人間は、食物が胃に入ると大腸が動き始め、便を直腸に送り出そうする「胃・結腸反射」というものが備わっています。この反射が一番活発なのが朝とされており、朝食をとることで腸が刺激されるため、便秘の解消にも効果が期待できます。

なお、しっかりとした食事ではなく、液体が胃に入った場合でもこの反射は引き起こされます。食欲がないときや時間がないときでも、みそ汁やスープなどを飲むようにしてみてください。ただし、液体といってもスムージーだけの朝食では、食物繊維は多いもののタンパク質が不足し、糖質が多くなりがちです。また、スムージーによく使われるフルーツは体を冷やすものが多いので、材料に気を付けるようにしましょう。

体温が上がり基礎代謝アップ

朝食をとると、徐々に体温が上がります。そして、体温が1℃上昇すると基礎代謝は13~15%もアップするといわれています。基礎代謝がアップするということは消費エネルギーが増えるということですので、ダイエットを気にしている方には無視できない効果といえます。また、女性の悩みとして多い冷え性も、しっかり朝食をとり体温を上げることで改善を期待できます。

炭水化物でイライラ防止と集中力アップ

脳が栄養不足に陥ると、イライラしたり集中力に欠けたりします。脳の栄養とはブドウ糖のことですが、これは体内に貯蓄しておくことができません。そして、眠っている間も脳は活動を続けているので、起きたときの脳はまさにエネルギー不足の状態になります。ブドウ糖に変わるスピードが速いのが炭水化物であるため、朝食でごはんやパンなどの炭水化物を摂ることは脳を活発に働かせ、イライラ防止や集中力アップの効果があります。大事な予定がある日こそ、意識して朝食をとるようにしてみてください。

質の良い睡眠が得られる

睡眠のコントロールには、食品からしか摂取することのできない必須アミノ酸のトリプトファンが大きく影響しています。まず、トリプトファンを摂ると、セロトニンという気分を落ち着けるための成分が分泌されます。そのセロトニンは、夜になると睡眠のリズムを担うメラトニンというホルモンに変化します。つまり、朝食でとったトリプトファンによって十分なセロトニンが作られることで、質の良い睡眠が得られるということになります。

昼と夜の暴飲暴食が抑えられる

摂取するエネルギーが消費するエネルギーを上回ることが原因の肥満は「単純性肥満」といわれ、肥満全体のうち95%を占めるとされています。つまり、暴飲暴食によるエネルギーの過剰摂取は肥満に直結します。ダイエットのためと思って1食抜いたとしても、残り2食が食べすぎでは意味がありません。朝食をしっかりとることで、昼食や夕食の食べすぎを防ぐことができます。1日3回の規則正しい食事こそ、ダイエット成功への近道なのです。

太りにくい体になる

朝食を抜くと、血糖値を上げるためのインスリン拮抗ホルモンの分泌量が増えていきます。そして、昼食を食べる頃には血糖値が上昇しやすい状態に陥っています。その状態で昼食を食べた場合、血糖値が急上昇し、その急上昇した血糖値を下げるためにインスリンが大量に分泌されます。そして、必要以上に分泌されてしまったインスリンにより、余った糖は脂肪細胞に送り込まれることになります。これが、太りやすい体質になってしまうというメカニズムです。

空腹の時間が長くなると、体はエネルギーを溜めやすくなり、自ら消費エネルギーを抑えるようになります。朝食をとることで血糖値の急上昇を防ぎ、太りにくい体を手に入れましょう。

まとめ

今回は、朝食の効果や重要性についてお伝えしました。1日の活力になることはもちろん、健康やダイエットのためにも、朝食をとったほうがよいことがおわかりいただけたかと思います。基本は1日3回のバランスのよい食事です。忙しい朝でも、意識して食事をとるようにしてみてください。