生野菜と温野菜はどちらがおすすめ?それぞれのメリット・デメリットとは?

生野菜と温野菜はどちらがおすすめ?それぞれのメリット・デメリットとは?
  • 美容と健康

美容と健康に欠かせない野菜、皆さんはどうやって食べていますか? 好みもあると思いますが、野菜はそのまま生で食べるか、あるいは加熱するかによって摂取できる量や栄養分に違いが出てきます。そこで今回は、生野菜と温野菜のメリット・デメリットについて詳しくお伝えします。それぞれの特徴を知ることで上手に使い分けて栄養を摂れるよう、ぜひ参考にしてみてください。

生野菜のメリット・デメリット

ますは、シャキシャキな歯ごたえが魅力の生野菜のメリットとデメリットから見ていきましょう。

生野菜のメリット

生野菜の最大のメリットは、なんといっても豊富なビタミンや食物繊維をストレートに体内に摂り入れられることです。また、ビタミンCなどの熱に弱い栄養素が確実に摂取可能で、生野菜そのものには酵素も多く含まれています。

特に酵素は、人間の体調維持や新陳代謝、老化防止に欠かせない役割を担うものですが、70℃以上の熱を加えると死滅してしまいます。そこで、酵素を確実に摂取したいのであれば生で食べるのがおすすめです。すり下ろしたりスムージーにしたりなど、生野菜を砕くと細胞が壊されて酵素が活発化するため、酵素量を2~3倍にも増やすことができます。

生野菜のデメリット

1日に必要な野菜の摂取量の目標値は350g以上と設定されていますが、それを生野菜だけで摂ろうとするとかなりのボリュームを食さなければならず、現実的には難しいという点がデメリットです。

また、生野菜を食べる場合にドレッシングなどをかける方が多いですが、ドレッシングはカロリーの高いものが多いため、ヘルシーな生野菜を食べているはずなのに、実はカロリーを摂り過ぎていることもあり、注意が必要です。

そして、生野菜に含まれるビタミンA、D、E、Kなどの脂溶性ビタミンは、せっかく摂取しても吸収率が悪いなど、栄養をうまく活かすことができないこともあります。また、温野菜と比べると消化吸収に時間がかかるため、胃腸が弱っているときには負担が大きく、あまりおすすめできません。

温野菜

次に、温野菜のメリットとデメリットを見ていきましょう。

温野菜のメリット

温野菜の最大のメリットは、かさを減らすことによってたくさんの量を食べられることです。生野菜では難しい1日350gの目標値も難なくクリアできるでしょう。

また、加熱することによって柔らかくなるため食べやすく、野菜本来の甘みが増すこともあります。中には、熱が加わることで体内での栄養吸収率をアップするものもあり、生野菜では吸収しにくい脂溶性ビタミンも、油を使って調理すると効率よく吸収することができます。そして、生野菜より消化吸収がよく、冷えた体を温めてくれる効果もあるため、体調がすぐれないときにもおすすめです。

温野菜のデメリット

温野菜のデメリットは、熱を加えることでビタミンB群やビオチン、葉酸やビタミンCなどの水溶性ビタミン、ポリフェノールなどが破壊または流失してしまう点です。そのため、野菜スープなどにして溶け出した栄養を逃さず摂取できるようにしたり、茹でるときに電子レンジを使ったりするなどの工夫が必要です。

手を加えずにそのまま食べる生野菜と比べれば、煮たり焼いたりなどの手間が発生することもデメリットのひとつだといえるかもしれません。

それぞれの野菜にあった方法で食べるのがおすすめ

ここまで、生野菜と温野菜それぞれのメリットやデメリットをお伝えしてきました。生野菜だけでは1日に350gの量を食べることは難しく、多くの量を食べようと温野菜にするとビタミンや酵素が不足してしまうため、どちらか一方に偏ってしまうと十分な栄養が摂取できないということがお分かりいただけたと思います。したがって、必要な栄養を摂取するためには、生野菜と温野菜を上手に組み合わせて食べましょう。

そして、より効率的に栄養を摂取するためにはそれぞれの野菜にあった調理方法で食べることも大切です。例えば、レタスや大根などは水溶性ビタミンが多く含まれているので、生で食べるほうがおすすめです。また、ビタミンA、D、E、Kなどの脂溶性ビタミンが豊富なニンジンやホウレン草、ピーマンなどは、栄養素が吸収されやすくなるよう油を使って調理するとよいでしょう。

まとめ

今回は、生野菜と温野菜のメリット・デメリットについてお伝えしました。人それぞれ好みの食べ方があると思いますが、美容や健康のために野菜を多く摂りたいのであれば、まんべんなく栄養を摂取できるように意識しなければなりません。生野菜と温野菜を上手に組み合わせ、それぞれの野菜に合った方法で調理し、しっかりと栄養を摂るようにしましょう。